VOICE OF LAKES #4-藤原隆充

滋賀レイクスターズ

2012年04月11日 20:54

VOICE OF LAKES第4回。
今回は、ミスターレイクス・ワラのインタビューをお送りします。
過去3年間、キャプテンとしてPGとして、大黒柱であり続けたワラは、今年は新キャプテンのシンヤを支える役目に回り、スターターも譲る試合が多くなりました。
最近はアランコーチの戦略的配置転換でスターターに復帰し、ティップオフから気合十分のディフェンスでチームを勢いづけ、攻撃面でもロングシュートを武器に、4/8福岡戦ではシーズンハイの17点を記録するなど調子を上げています。
4/14(土)信州戦ではbjリーグ通算300試合出場も達成するワラ。
4年目の今年、何を思って戦ってきたのかを聞いてきました。





―現在のチームの状態を教えてください。

いいんじゃないですか?(笑)
ここまできたら内容どうこうじゃなく、結果。
勝つことが一番ですよ。


―好調の要因は。

選手よりも、やはりアランコーチの指導の浸透による部分が大きいですね。
レイクスにこれまでなかったものだから。
初代の(ロバート・)ピアスさんが2年間培ってきたものが3年目の交代でいったんリセットされて、さらに途中で代わったから、なかなかコーチが芯を通す、という流れが確立できてなかった。
でもアランコーチはすごい。
選手に不満があってもなくても、コーチの信念は揺るがないです。
僕らはコーチのやりたいバスケットボールに、対応していくだけ。
そこは選手個人の問題ですが、いまそれで勝つことができてきている。


―コーチのやりたいこと、というのはいつ明確になってきたのでしょう?

最初から明確ですよ。
「シャッフル・オフェンスに何が必要だ」、「これで勝つんだ」というものははじめから決まっている、といってもいい。
現時点でコーチが求めているものをどれだけできているかは分からないですけどね。


―コーチの考えの中で、特に共感している部分はどんな点でしょう?

「バスケットボールはチームスポーツだ」ということ、苦しい時のために、リーダーがいるということ…。
コーチがきて以来、常にそういうプレイを求められています。
でもそれは、新潟でキャリアをスタートしたときの自分の原点でもあります。
チームでバスケットをやるんだ、ということを改めて再確認しました。

―自身のプレイに対する評価はどうでしょう?9月に故障をしましたが、開幕以降は安定したパフォーマンスができている印象を受けます。PGをやったり、SGに入ったり、シンヤとの2ガードも増えました。いろんなポジションをこなしていますが、そのへんも含めて。
個人として…。
例年以上に、何も関心がないです(笑)
今はまだ、自分に評価を下せる段階にないというのもあるし、とにかくコーチが満足してくれればそれでいい、という気持ちでプレイしています。
コンディションという意味では、例年より楽ですね。
ずっとスターターで30分、というのが当たり前でしたが、今はスタートでも、ベンチからでも20-25分。
これは後半にきてからぜんぜん違うんです。
どうしても疲れが出て、パフォーマンスレベルを維持できない時期がありましたから。
その意味では、(同じPGの)シンヤの成長が本当に大きくて、助けられてますよね。


―今シーズン、ターニングポイントと思う試合や、ベストゲームと呼べる試合はありましたか?あるいは、求められたことが「できた!」と思える試合ですとか…。

それも特にないんですよ(笑)
とにかくコーチのバスケットを極めよう、シャッフルを極めようとしてやってきたから、いいゲームをしても、悪くても特に感慨がない。
常に相手よりも自分たちがどうか、でしたしね。
ただ、先月の大分戦のように、20点差をひっくり返して勝ったり、秋田戦も10点以上の差をひっくり返して勝って「このチームは、あきらめなくなったな」とは感じますね。
あと、アウェイに弱くなくなった。
アウェイは、もちろんホームほどのレイクスブースターさんの大声援は受けられないんですが、みんなで移動して、ホテルで一緒に食事して、そしてみんなで移動して向かうから、むしろホームより集中しやすい、団結しやすいという側面はあるんです。
今はその集中がきちんとできて勝てている。
特に3月の6連戦は手ごたえを感じましたから、それは成長だなと思います。
あとは、会社も含めてレイクスの組織全体が成長していることもありますね。


―さて、ここからプレイオフへ向けては何が必要でしょうか?

ここまで来たら気持ちですね。
より強く、優勝を「思う」しかない。
思いから、行動は出ますから。
例えばそれが出やすいのがディフェンス。
ルーズボールひとつ、リバウンドひとつにその「思い」が出る。
あとは、ケガなくいくことですね。

―あとはその思いと、そこからのプレイにかかるというわけですね。

そう。
長くやっていると「ここが問題だな」と目につくことも増えてくるし、それはゼロにはならないです。
でも、そういうものがあっても、今のこのチームならなんとなく「(有明まで)いくんじゃない?」と思えるんですよ。
そう思えることって、すごく大事なんです。
やってることに対する自信があるということですし、日々練習してても楽しいですからね。


―今週、300試合出場を迎えます。

これについては、まあ「出てるだけ」ともいえますからね。
土俵に上がっているだけ、というか(笑)
よっぽど先月の通算100勝のほうが、感慨があったなあ。
とはいえ、これは決して1人ではできなかったことです。
怪我をして、引退しようかと思ったときもありましたし、そこから復帰しようと思えたのは家族や、周囲で支えてくれたみなさんのおかげ。
そこはひたすら感謝ですね。
まだプロとして暗中模索している最中ですが、あとに続く若手に、もっといいものを残したいと思います。
あとは、(故障や解雇などで)志半ばで散った仲間達のためにも、自分がコートに立ち続けることには意味があると思っています。

ただ、自分としては300試合出るより、10試合でも、1試合でもいい。
みなさんの心に残る試合をしたい。
あとはどうしても優勝したいですね。
優勝は、自分の努力だけではどうにもならないですから。
ぜひ今年こそ有明に行って、
このチームで喜び合いたいし、
レイクスブースターのみなさんと喜び合いたいですね!


(編集後記)
ワラはここに書いた何倍も「コーチの求めていること、自分達のやるべきことをやるだけ」と繰り返しました。
常々、コーチの目指すバスケットを体現することに心血を注ぐ選手ですが、今年はそんなワラにとって、4年目でもっともやりがいのあるシーズンのようです。
「コーチとこんな話をしたんだよ!」と話すワラの目は、本当に少年のような輝きをしています。
本文でも語っている通り、きっと、アランコーチに出会って、バスケットボールの面白さや、チーム作りの楽しさを再発見しているのでしょう。
「なんとなく(有明に)いけるんじゃない?」という、根拠がないように思えるセリフも、説得力があります。
充実しているワラのメモリアルゲーム、4/14信州戦に、ぜひ足を運んでください!

それではみなさま、ファイナルで。
…あすもVOICE OF LAKES。ご期待ください!


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