VOICE OF LAKES第15回は、レイクスびいきの熱血実況でお送りします。
…そう、今回はBBCびわ湖放送の実況中継でおなじみの牧田もりかつアナウンサーの登場です!
アリーナでの「VOICE OF LAKES」はアリーナDJの仙石幸一さんですが、
お茶の間での「VOICE OF LAKES」は牧田さんをおいてほかにはいません!
信州戦の試合前では応援練習で仙石さんが牧田さんに声をかけ、生声での「GO GO LAKES!」を要求するという「VOICE OF LAKESコラボレーション」も見せましたね。
さて、今回のインタビューではなぜ、あの実況スタイルが生まれたのか、そして年々熱くなるという牧田さんの「レイクス熱」に迫りました!
―レイクスは、チーム創設前から牧田さんにお世話になっています。
そう、付き合いは長いんですよ。
まだ「滋賀bj会」だったころから、BBCで僕がやっていた番組で紹介したりしてました。
BBCに坂井(信介)社長や、江藤(真弘取締役)さんが来てくれて「紹介して欲しい」とお願いされました。
ただ、ずっとプロチームのない滋賀で過ごしてきましたから、「そんなもの本当にできるのか?」「滋賀にプロチームを受け入れる度量や文化があるのか」とは思っていました。
ただ、その意味では思いのほかスタートはよかったですよね。
―牧田さんの代名詞「レイクスびいきの熱血実況」はどんな経緯で生まれたのでしょう。
話せば長くなります。
メジャーリーグが好きで、何度かアメリカに見に行ったことがあるんです。
そのとき、サンディエゴ・パドレスを見に行ったら、「日本人か?ようこそ俺たちのチームを見に来てくれたな」と歓迎を受けたんですよ。
聞いてはいたけど、実際に「おらが街のチーム」を体感して、これはすごいと思いました。
そして、メジャーのチームには必ず、名物アナウンサーがいる。
遠征にも帯同して「そのチームの中継はこの人じゃなきゃダメ!」という立場を確立している。
それにすごく憧れたんです。
―ロサンゼルス・ドジャースで61年目のビン・スカリーさんのような…。
そう。
でも、それは夢であり、憧れとしてあきらめていました。
プロチームのない滋賀にいる限り、一生チャンスがないなと。
でも、そこにレイクスができた。
これは「やれ」という神の啓示かなと思いましたね。
―それで、すぐにそのスタイルを…?
もちろん、スポーツ実況の鉄則として「両チームにフェアでなくてはならない」はあるんです。
わたしも駆け出しのころ叩き込まれてきましたし、アマチュアスポーツを実況することが多かったので、その鉄則はしっかり身についていたんです。
ただ、レイクスに関してはそうであってはいけないと思ったんですね。
おらが街のチームを応援するんだ、
というスタイルが必要だと。
「放送席で俺も戦ってるんだ!」くらいのね。
だからある意味ではタブーへの挑戦でした。
実は初年度、「フェアにやれ」というクレームがきたんですよ。
―えっ!そうだったんですか?地元から?
来ましたね、何件か。
別にそれを責めるわけではないんですけど「このスタイルは日本ではダメなのかな」と思いました。
でもそこで思い直したんです。
「いや、これはチャレンジだ、新しい文化を造っている最中なんだ」とね。
だから、中継の始めの「今週も、レイクスびいきの熱血実況でお伝えします」という冒頭のセリフが生まれたんです。
あれは「もう、先に謝っておきます。ごめんなさいね」という「おことわり」なんですよ。
市民球団であるレイクスを応援しなくてどうする、と。
だからそれ以降、その件についての苦情はないです。
スタンスが理解されてきたのかなと思いますね。
アウェイもいろいろ行かせてもらってますが、他チームからうらやましいなと思ってもらえる、滋賀でしかやってないスタイルを築きたいんですね。
いわば「滋賀モデル」というか。
―偉大なる挑戦ですね。
でも、これは僕一人でやれることじゃない。
BBCの放送もチームでやっていることなんです。
たまたま、僕がアナウンサーとして視聴者のみなさんに語りかけているだけでね。
ディレクター、カメラマンなどスタッフの方々。
みんながいないと成立しないチームプレイなんです。
だから僕らも「シャッフルオフェンス」。
ひとつの目標に向けて、役割をシェアしてるんですよ(笑)
―なるほど(笑)面白い中継にするために、取り組んでいることはありますか?
レイクスの選手の情報をより多く、というのは当たり前なんですが、相手チームの勘所を伝えることですね。
言ってしまえば、相手チームは怪獣なわけですよ。
―怪獣ですか??
そう、怪獣。
「やられ役」ですよ(笑)
だからその怪獣が、どんな武器をもっていて、どんなに強いかを伝えるんです。
そうすると、僕らのウルトラマンであるレイクスが、どうやって倒すんだという興味がわくわけですよね。
例えばプレイオフであたる福岡であれば、ケビン・パルマーがエースなわけでしょ。
パルマーがいかにすごいかを伝える。
元NBAで、こないだは32点もとられたんやで…とね。
そうなれば、パルマーを止めているレイクスのディフェンスのすごさがつたわる。
そんな風にして、魅力が伝わって、今度はアリーナに来てくれると嬉しいですね。
―まだアリーナには来たことがないけど、BBCはよく見る、という方も多くいらっしゃいます。
もったいないですよね。
よく見ていただいているのはありがたいけど、もったいない。
生で見てほしいんですよ。
テレビは結局、どんなにがんばっても中継スタッフが選んだ、切り取られた映像に過ぎないんです。
で、僕ら話し手はそこにコメントを入れていく。
それを視聴者のみなさまは見ているわけですが、
アリーナに来てもらったら
どこを見るか、選択は自由なんです。
見たい選手を、ずーっと見てていい。
たとえばワラさんが好きなら、ずーっとワラさんの一挙手一投足を見てていい。
「センター戦に注目しよう」でもいい。
ぜひぜひ、アリーナに来てほしいですね。
―今年のレイクスをどうご覧になります?
見てて楽しいですよね。
ようやくチームで戦う集団になった、というか。
今年のチームを見て、過去3年で足りないものが分かった。
バルサ(リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナ)のパスサッカーのような美しさがある。
―歴代の選手で印象深い選手はいますか?
これは難しい。
実は、アナウンサーって、覚えるのも大変ですけど、忘れるのがそれ以上に大変なんです。
どんどん忘れていかなくては、アタマの許容量がいっぱいになります。
今で言えば、レイクスの今いる選手の情報と今年の戦いぶり、それから福岡の情報でアタマがいっぱい。
もちろんメモはありますけど、バスケットボールの中継ではメモを見てたらボールが動いちゃいますから(笑)
それに、やはりちゃんと覚えていてすっとしゃべるほうが、コメントも生きていますしね。
だから、わりと今いない選手のことはあえて、忘れるようにしているんです(笑)
―なるほど。それではプレイオフの話を。去年、初めて中継を担当していただきましたが、あの時の思い出は。
もう、
完全に冷静さを失ってましたね。
「熱血実況」だと、ところどころ冷静さを欠くものなんですが、あの時は欠くどころか、失っていました。
2日目だったと思いますが、「もう息ができません!」とか言ってるんです(笑)
最終決定戦のときは解説者さんに「もう解説いいですから!応援しましょう!」とも言ってる。
とんでもない、ありえない。
もうメチャクチャでした(笑)
もう、自分が試合に出ているかのような緊張感でしたからね。
ワラさんのバスケットカウント(注:1勝1敗で迎えた優勝決定戦、ワラがバスケットカウントを決めて試合の流れを一気に持ってきた)のときなんて、もう、何言ってるかわからない。
でももう楽しくて、
来年も絶対に中継をやりたい!と思ってました。
だから5位で迎えた3月くらいから、毎日星勘定ですよ。
5位になってホーム開催できなかったらイヤだから(笑)
「あの感じを味わわせてくれ。頼むから」って思ってました。
―あさってが本番です。選手へメッセージをいただけますか?
プレイオフをホームでできるチームは4つしかない。
それを戦える選手は幸せだと思うんですよ。
ゴールデンウィークに、注目を浴びる試合ができる。
それを喜びに感じて、楽しんで欲しいですね。
僕も中継を楽しみたいです。
長きにわたってアナウンサーをしてますが、あの緊張感、空気はほかでは味わえないですから。
―ありがとうございました。今週末、よろしくお願いします!
今、レイクスもbjリーグも、新しい文化をつくっている最中。
僕ら中継スタッフも、ほかのメディアも、その大きな担い手だという自覚がある。
スポーツニュースでプロ野球、Jリーグに続いてbjリーグ、ということになってほしい。
そこまで、全力でお手伝いしたいと思います。
(編集後記)
レイクスの誕生によって、牧田アナウンサーの夢がかなったという話は、なんとも感動的でした。
牧田さんはプレイオフ進出後、
「まだ夢の途中」だといいました。
優勝してこそ、夢がまたひとつ叶うと。
いま、まさに私たちは、夢の途中にいるのです。
今回、それが叶うかどうか、それは神のみぞ知る領域です。
しかし、この夢は、なんと苦しい道のりでもあるのです。
牧田さんが語るように、重苦しい、張り詰めた空気の中で、見ている私たちも戦っている気分になり、負ければこの世の終わりのような気分を味わう。
しかし、だからこそ勝った時の喜びが大きく、牧田さんのように「やめられない!」と思うようになる。
それが、プレイオフなのです。
今年も、BBCびわ湖放送での中継が、両日ともあります。
牧田さんのおススメは、アリーナで興奮を味わったあと、録画でもう一度興奮を噛み締めること。
アリーナでの記憶と、映像を照らし合わせながら…。
そのためにもまずは、ぜひ滋賀県立体育館での、年に1度の大興奮を味わってください!
それではみなさま、ファイナルで。
―Playoffs2012 特別パートナー一覧―
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