VOICE OF LAKES #8-ディオニシオ・ゴメス
VOICE OF LAKES第8回。
今回はニチィことディオニシオ・ゴメス選手のインタビューをお送りします。
ニチィも、今年のレイクスに大きな変化をもたらした選手の一人です。
もっともインパクトのあるプレイは3/31大分戦(大分)のブザービーターですが、シーズンを通してニチィは抜群の安定感を持っています。
相手の嫌がるディフェンスと、求められているプレイの確実な実行を身上とし、活躍したあとも常に「チームで勝った」「チームがやった」と繰り返すニチィ。
リバウンド、ディフェンス、そして苦しいときに得点するニチィはまさに、レイクスの「縁の下の力持ち」と言ってもいいでしょう。
そんな彼に「チーム」という生き物について語ってもらいました。

―今シーズン、bjリーグ1年目です。ほかの国でのプレイしてきた経験の多いニチィ選手ですが、違いはありましたか?
まったくないわけではないけど、あまり変わらないよ。
終盤戦にかかったこの時期は、どの国にいても、ベストを尽くすことが一番大事だからね。
―レイクスは今、8連勝しています。今のレイクスの強みは?
いいチームになってきたと思う。
本当の意味で、一緒にプレイできている証明が、この連勝だ。
チームワークがこういう連勝ができるレベルになるまで時間はかかったが、こうやってシーズンの終盤になってから、結果が出てきたことはいい傾向だと思うね。
その要因を詳しく言えば長くなるが、簡単に言えばオフェンスでも、ディフェンスでも、お互いがやれることをしっかりわかってきているからだ。
―時間がかかる、といいましたね。いろんなチームを経験していると思いますが、今年のレイクスのように新しいコーチで、ほとんどの選手を入れ替えて臨むシーズンでは、このくらいの時間がかかるものですか?
来日してから、半年くらい。
まあ、このくらいかかるものだと思うよ。
どれだけ時間をかけても、最終的にまとまらないこともあるしね。
ただ、タレントはそろっているわけだから、辛抱強くやるだけだと分かっていたよ。
アルゼンチンで2シーズン所属したチームの話をしようか。
1年目は調子がよくて、スイスイ勝っていたかに思えたけど、最終盤で連敗して、プレイオフはファーストラウンドで負けた。
かと思えば、2年目はスタートからからっきしダメで(笑)、ずっと苦しみながら戦っていたのに、終盤に連勝して、セミファイナルまで進んだんだ。
メンバーもほとんど同じチームなんだよ。
予想はできないってことさ。

―そこからすると、今のレイクスはプレイオフを勝ち抜けるチームだと思いますか?
さっき言ったろう?予想は難しいって(笑)
もちろん、今のレイクスがやっている戦い方で勝てるかと聞かれれば、答えは「イエス」だよ。
どのチームであっても、勝てる自信はある。
だけど、明日、そして明後日、プレイオフに入るまで、残り試合でも何が起こるかわからないんだ。
だから、正直なところを言うと「そんなの分からない」という答えになってしまうね(笑)
―なるほど(笑)。ここからプレイオフに向けて必要なものは何でしょう?
やれること、やるべきことをしっかりやることはもちろん必要だ。
それと、少しのラッキー(幸運)が必要だね。
決して神頼みによる偶然とか、ラッキーというものではないよ。
オフェンス、ディフェンス、ルーズボール、リバウンド。
それをがんばるのは最低限のこと。
そして、最善を尽くしていれば、例えばシーソーゲームのとき、ハーフラインから打ったショットが入ることだってある。
そういう意味の幸運だ。
やることをやっていてこそ、ついてくる類のものだと思うよ。
―日本風に言うと「人事を尽くして、天命を待つ」というわけですね。さて、ニチィ選手は自分の人事、すなわち役割はなんだと思っていますか?
特に、俺だからある役割、というものはないさ。
リバウンドが必要ならリバウンドをとるし、ベンチに下がってチームを応援しろ、と言われればそうする。
チームを最優先する選手であること。
そういう考え方をしているし、ほかのチームメイトにもそれを期待するね。
それができたとき、俺たちを破るのは難しくなるからね。

―3月、アランコーチの戦略によってスターターを外れました。その時も同じような考え方だったのですか?
もちろんだ。
スタートが誰かなんて、本当に関係ないよ。
コートにいても、ベンチにいても、チームの勝利は、自分の勝利でもあるんだ。
もちろん、チームが負ければ、自分も負けだ。
みんなにも、そういう気持ちでいてほしいと願っている。
―西地区には強いチームがたくさんあり、プレイオフでは彼らに打ち勝たなくてはいけません。一番強いと思うのはどこのチームですか?
俺たちだと思うよ。
ちょっとトリッキーな答え方になるが「俺たちがベストだ」と思えなければ絶対に勝てない。
そういうものが、ルーズボールや、ひとつのオフェンス、ひとつのディフェンス、毎回のプレイに出るんだ。
―それはある意味、自分をマインドコントロールする、ということですか?
そうじゃないよ(笑)
俺はレイクスがベストのチームだと信じているし、それはこのチームですごしてきて、そうだと自然に信じているんだ。
コーチも、選手も、スタッフも最高だとね。
まだ優勝したわけじゃないから、ベストになろうとしている最中だ、というのがより正しいかな。
この場でそう思うのは当たり前だし、自分にとっては自然なことだ。
ただ、このスポーツは結果がすべて。
チャンピオンになるかなれないか、それだけだ。
プレイオフで負けたときにはじめて「ああ、俺たちよりも相手がいいチームだったんだ」と気づくものだ。
―なるほど…。では最後にブースターのみなさんへメッセージをお願いします。
シーズンを通し、たくさんのサポートをありがとう。
最後まで、まだまだ大変な戦いが続きます。
「最後」とはもちろん、チャンピオンになることです。
そうなるにはチームメイト、コーチだけでなく、スタッフ、関係者、そしてもちろんブースターのみなさん全員の力が必要です。
最後まで、しっかりついてきてください!
(編集後記)
最後は少し、哲学的な問答になってしまいましたが、これは長い経験を持つニチィだからこそ。
信じること、信じて戦うことがどれだけ大事か、ということが伝わってきますね。
「チームを最優先に考えること、それをチームメイトにも求める」とキッパリ言うあたり、さすがはコート内でもリーダーシップを発揮しているニチィらしい言葉です。
会場でレイクスの試合を見るとき、ボールの動きに関係なくニチィをずっと目で追っていると、いかに彼が目立たないところで、相手を止めようとしているかがはっきりわかります。
そんなニチィの印象深いゲームは11/19沖縄戦(那覇)。
ジュリアスを出場停止で欠く中、インサイドをほとんど一人で支え、25得点18リバウンドの活躍で、沖縄から貴重なアウェイでの勝利を勝ち取りました。
もちろん3/31大分戦のブザービーター、3/24高松戦でリードされてからの8連続得点など、苦しいときに頼れる選手でもあります。
レイクスのバスケットボールに欠かせない、縁の下の力持ち。
ニチィのプレイに、残り試合も注目してください。
それではみなさま、ファイナルで。
…明日は新潟に出発するチームの様子と、遠征メンバーなどをお伝えする予定です!
―Playoffs2012 特別パートナー一覧―
(4/18現在48社、昨季68社)
今回はニチィことディオニシオ・ゴメス選手のインタビューをお送りします。
ニチィも、今年のレイクスに大きな変化をもたらした選手の一人です。
もっともインパクトのあるプレイは3/31大分戦(大分)のブザービーターですが、シーズンを通してニチィは抜群の安定感を持っています。
相手の嫌がるディフェンスと、求められているプレイの確実な実行を身上とし、活躍したあとも常に「チームで勝った」「チームがやった」と繰り返すニチィ。
リバウンド、ディフェンス、そして苦しいときに得点するニチィはまさに、レイクスの「縁の下の力持ち」と言ってもいいでしょう。
そんな彼に「チーム」という生き物について語ってもらいました。

―今シーズン、bjリーグ1年目です。ほかの国でのプレイしてきた経験の多いニチィ選手ですが、違いはありましたか?
まったくないわけではないけど、あまり変わらないよ。
終盤戦にかかったこの時期は、どの国にいても、ベストを尽くすことが一番大事だからね。
―レイクスは今、8連勝しています。今のレイクスの強みは?
いいチームになってきたと思う。
本当の意味で、一緒にプレイできている証明が、この連勝だ。
チームワークがこういう連勝ができるレベルになるまで時間はかかったが、こうやってシーズンの終盤になってから、結果が出てきたことはいい傾向だと思うね。
その要因を詳しく言えば長くなるが、簡単に言えばオフェンスでも、ディフェンスでも、お互いがやれることをしっかりわかってきているからだ。
―時間がかかる、といいましたね。いろんなチームを経験していると思いますが、今年のレイクスのように新しいコーチで、ほとんどの選手を入れ替えて臨むシーズンでは、このくらいの時間がかかるものですか?
来日してから、半年くらい。
まあ、このくらいかかるものだと思うよ。
どれだけ時間をかけても、最終的にまとまらないこともあるしね。
ただ、タレントはそろっているわけだから、辛抱強くやるだけだと分かっていたよ。
アルゼンチンで2シーズン所属したチームの話をしようか。
1年目は調子がよくて、スイスイ勝っていたかに思えたけど、最終盤で連敗して、プレイオフはファーストラウンドで負けた。
かと思えば、2年目はスタートからからっきしダメで(笑)、ずっと苦しみながら戦っていたのに、終盤に連勝して、セミファイナルまで進んだんだ。
メンバーもほとんど同じチームなんだよ。
予想はできないってことさ。

―そこからすると、今のレイクスはプレイオフを勝ち抜けるチームだと思いますか?
さっき言ったろう?予想は難しいって(笑)
もちろん、今のレイクスがやっている戦い方で勝てるかと聞かれれば、答えは「イエス」だよ。
どのチームであっても、勝てる自信はある。
だけど、明日、そして明後日、プレイオフに入るまで、残り試合でも何が起こるかわからないんだ。
だから、正直なところを言うと「そんなの分からない」という答えになってしまうね(笑)
―なるほど(笑)。ここからプレイオフに向けて必要なものは何でしょう?
やれること、やるべきことをしっかりやることはもちろん必要だ。
それと、少しのラッキー(幸運)が必要だね。
決して神頼みによる偶然とか、ラッキーというものではないよ。
オフェンス、ディフェンス、ルーズボール、リバウンド。
それをがんばるのは最低限のこと。
そして、最善を尽くしていれば、例えばシーソーゲームのとき、ハーフラインから打ったショットが入ることだってある。
そういう意味の幸運だ。
やることをやっていてこそ、ついてくる類のものだと思うよ。
―日本風に言うと「人事を尽くして、天命を待つ」というわけですね。さて、ニチィ選手は自分の人事、すなわち役割はなんだと思っていますか?
特に、俺だからある役割、というものはないさ。
リバウンドが必要ならリバウンドをとるし、ベンチに下がってチームを応援しろ、と言われればそうする。
チームを最優先する選手であること。
そういう考え方をしているし、ほかのチームメイトにもそれを期待するね。
それができたとき、俺たちを破るのは難しくなるからね。

―3月、アランコーチの戦略によってスターターを外れました。その時も同じような考え方だったのですか?
もちろんだ。
スタートが誰かなんて、本当に関係ないよ。
コートにいても、ベンチにいても、チームの勝利は、自分の勝利でもあるんだ。
もちろん、チームが負ければ、自分も負けだ。
みんなにも、そういう気持ちでいてほしいと願っている。
―西地区には強いチームがたくさんあり、プレイオフでは彼らに打ち勝たなくてはいけません。一番強いと思うのはどこのチームですか?
俺たちだと思うよ。
ちょっとトリッキーな答え方になるが「俺たちがベストだ」と思えなければ絶対に勝てない。
そういうものが、ルーズボールや、ひとつのオフェンス、ひとつのディフェンス、毎回のプレイに出るんだ。
―それはある意味、自分をマインドコントロールする、ということですか?
そうじゃないよ(笑)
俺はレイクスがベストのチームだと信じているし、それはこのチームですごしてきて、そうだと自然に信じているんだ。
コーチも、選手も、スタッフも最高だとね。
まだ優勝したわけじゃないから、ベストになろうとしている最中だ、というのがより正しいかな。
この場でそう思うのは当たり前だし、自分にとっては自然なことだ。
ただ、このスポーツは結果がすべて。
チャンピオンになるかなれないか、それだけだ。
プレイオフで負けたときにはじめて「ああ、俺たちよりも相手がいいチームだったんだ」と気づくものだ。
―なるほど…。では最後にブースターのみなさんへメッセージをお願いします。
シーズンを通し、たくさんのサポートをありがとう。
最後まで、まだまだ大変な戦いが続きます。
「最後」とはもちろん、チャンピオンになることです。
そうなるにはチームメイト、コーチだけでなく、スタッフ、関係者、そしてもちろんブースターのみなさん全員の力が必要です。
最後まで、しっかりついてきてください!
(編集後記)
最後は少し、哲学的な問答になってしまいましたが、これは長い経験を持つニチィだからこそ。
信じること、信じて戦うことがどれだけ大事か、ということが伝わってきますね。
「チームを最優先に考えること、それをチームメイトにも求める」とキッパリ言うあたり、さすがはコート内でもリーダーシップを発揮しているニチィらしい言葉です。
会場でレイクスの試合を見るとき、ボールの動きに関係なくニチィをずっと目で追っていると、いかに彼が目立たないところで、相手を止めようとしているかがはっきりわかります。
そんなニチィの印象深いゲームは11/19沖縄戦(那覇)。
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もちろん3/31大分戦のブザービーター、3/24高松戦でリードされてからの8連続得点など、苦しいときに頼れる選手でもあります。
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(4/18現在48社、昨季68社)
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Posted by 滋賀レイクスターズ.at 2012年04月19日21:34