VOICE OF LAKES #32―小川伸也
VOICE OF LAKESならびにプレイオフブログの最終回をお届けします。
今季、キャプテンとしてチームを支え続けた小川伸也選手の声をお届けします。
プレイオフ・ファーストラウンドの福岡戦では肩を痛めながらも翌日に復帰、沖縄戦も最後まで戦い抜いた我らがキャプテン・シンヤ。
今季、何を思って戦ってきたのか、来季はどう戦うのかを、聞きました。
―今季の振り返りですが…。
正直言うと、負けたのであまり振り返りたくないです。
毎年、プレイオフで負けると、直後の数日間は本当にバスケットボールを見たくなくなるんですよ。
完全にそこから離れる時間を作っていたりしますから。
―沖縄に一歩及ばなかった部分、それは何なのでしょう。
ボールへの執着心ですね。
ここに集約されます。
沖縄ももちろん、昨季優勝した浜松も、この執着心が半端じゃなかったです。
そこが最後に出ました。
―沖縄での2戦は、昨年とは違い、いずれも4Q半ばまで接戦を演じていました。しかし、そこからリバウンド、特に遠めに弾かれたボールがことごとく沖縄に出ていた印象を受けています。その理由はなんでしょう。
(胸を指して)ここです、ここ。
これは戦術云々ではないです。
本当に執着「心」なんですよ。
沖縄はそこがシーズンを通して徹底していた。
決して、僕らがそこをやってなかったわけじゃないんです。
ただ、ボールがリングに当たった瞬間に、ゴール下にいる選手以外が「次のこと」を考えてしまっていたのは否めません。
「速攻しなきゃ、あそこに走って…」「次のプレイは」…。
でも、ボールへの執着心があれば、5人全員がまずボールの確保に向かうはずでしょう。
そこなんですよ。
以前もそう言ったと思いますが、プレイオフはそういう戦いなんです。
―今年はシャッフル・オフェンスを導入したシーズンでした。まだ、頭で考えてから、という部分が大きかったのでしょうか。
それは言い訳になるのでそうは言いたくありません!
…が「頭で考えていてはダメ」というのは事実です。
バスケットボールは展開の速いスポーツなんです。
その局面、局面で最善の判断をしなくちゃいけない。
体が勝手に動くようでないとね。
―来季に向けて、ここが課題だとすると、どうやってここを鍛えるべきなのでしょう。
もちろん、選手個々にそういう意識がないとまずダメです。
それに加えて、普段の練習から球際への意識を高めていくこと、その両方が必要ですね。
これは根間(洋一AC)さんに聞いた話なんですが、沖縄のコーチングスタッフは昨年、浜松に負けた原因を球際の強さの差だと分析して、一年間ここでは負けないように、とずっと取り組んできたそうです。
そして、結果は優勝。
もちろん、それをそのままマネしたらレイクスが勝てる、というほど簡単な問題じゃないですが、その方向性は間違ってないと思います。
浜松の大口(真洋)さんや、沖縄の並里(成)は球際に強かった。
ああいう選手にならないと優勝はできないのかな、と思いましたね。
バスケットボールは華やかじゃない部分がすごく大事なスポーツでもあります。
例えば沖縄戦でも、結果としてはリバウンドをとられたとしても、僕らがオフェンスリバウンドにからんで、一つ弾くだけで、拾えなくても速攻を止めることができたと思います。
気持ちよくリバウンドをとられたら気持ちよく走られますからね。
―さて、今年はキャプテンを初めて務めたシーズンでした。そこについては。
もう、ひっそりと、みんなをはじっこから見てました(笑)
…というのは冗談ですが、経験のあるワラさんやJさんが普段からしっかり、僕の見えないところで、足りないところを補ってくれていました。
で、そこを僕も見てないけど知っていると。
そんなような状況でしたね。
シーズンは、ヘッドコーチを先頭に、みんなで優勝という目標に向かって歩いていくようなもの。
僕はそこで、一番後ろでみんなを見ながら歩くイメージですね。
後ろから見ていて「あ、こいつ、列から外れそうだな」と思ったら「ちょっと、ちょっと」と声をかけてまた列に戻す感じ(笑)
チームがうまくいっていないときは必ずありますし、選手が調子の悪いときもあります。
そんなときに食事に行ったり、2人で話をしたりしてね。
で、ごくたまに、前に出ます。
いつも前に出てると、みんなが見えないですから。
ハーフタイムで、ロッカールームで一言、というのも、たまーに言います。
普段、いつもは言いません。
―それが、シンヤ選手のやり方なんですね。
学生時代もキャプテンをしていましたけど、僕がやるときはだいたいこんな感じです。
ましてレイクスは大人のチームですし、外国人選手もいます。
「こうしろ」と押さえつけるのは無理ですし、レイクスはそうやって全員を同じ「色」にしようとするチームではない。もちろんそういうやり方のチームもあるでしょうけど、うちの(アラン・ウェストオーバー)コーチはそういうコーチじゃない。
選手それぞれの個性があって、いろんな色がある。
その色を出して、初めてチームは強くなるんです。
―来季への決意を。
来季のチームの形がまだ見えていない現時点で、なんとも言えない部分がありますが、レイクスはアランコーチによって土台、基礎といえる部分を築きつつあります。
チームとしても、個人としても、成長できた実感はある。
僕としてはとにかくもう負けたくない。
有明の舞台に立ちたい。
有明に行って、ファイナルズを目に焼き付けておこうかなともちらっと思いましたが、やっぱりやめました。
有明は、見るために行く舞台じゃない。
そこに、戦いにいく舞台なんだと思って、
これからも戦います。
応援、よろしくお願いします!
(編集後記)
シンヤからは、悔しさが伝わってきました。
ただ単純に敗れた悔しさに加え、アランコーチという確かな軸を得た今季は個人として、チームとして、確かな成長を感じながら、それゆえに優勝チームとの差もはっきりしたといいます。
昨季の終了後は「原因が多すぎて、はっきりつかめなかった」と振り返っていたシンヤにとっては明確な課題を発見したシーズンだったのかもしれません。
同じコーチングスタッフで戦う来季、どうこの課題を解決していくのか。
しかし、問題は発見できた時点ですでに、半分解決しているといいます。
シンヤが来季もキャプテンを務めるかどうかは未定ですが、この課題解決に取り組んでくれることは間違いないでしょう。
このプレイオフ特設ブログは、本エントリーをもって最終回となります。
ご愛読、ありがとうございました。
ぜひ、来季こそは、有明のファイナルズ進出、そしてレイクスの優勝をお伝えしたいと思います!
今季、キャプテンとしてチームを支え続けた小川伸也選手の声をお届けします。
プレイオフ・ファーストラウンドの福岡戦では肩を痛めながらも翌日に復帰、沖縄戦も最後まで戦い抜いた我らがキャプテン・シンヤ。
今季、何を思って戦ってきたのか、来季はどう戦うのかを、聞きました。
―今季の振り返りですが…。
正直言うと、負けたのであまり振り返りたくないです。
毎年、プレイオフで負けると、直後の数日間は本当にバスケットボールを見たくなくなるんですよ。
完全にそこから離れる時間を作っていたりしますから。
―沖縄に一歩及ばなかった部分、それは何なのでしょう。
ボールへの執着心ですね。
ここに集約されます。
沖縄ももちろん、昨季優勝した浜松も、この執着心が半端じゃなかったです。
そこが最後に出ました。
―沖縄での2戦は、昨年とは違い、いずれも4Q半ばまで接戦を演じていました。しかし、そこからリバウンド、特に遠めに弾かれたボールがことごとく沖縄に出ていた印象を受けています。その理由はなんでしょう。
(胸を指して)ここです、ここ。
これは戦術云々ではないです。
本当に執着「心」なんですよ。
沖縄はそこがシーズンを通して徹底していた。
決して、僕らがそこをやってなかったわけじゃないんです。
ただ、ボールがリングに当たった瞬間に、ゴール下にいる選手以外が「次のこと」を考えてしまっていたのは否めません。
「速攻しなきゃ、あそこに走って…」「次のプレイは」…。
でも、ボールへの執着心があれば、5人全員がまずボールの確保に向かうはずでしょう。
そこなんですよ。
以前もそう言ったと思いますが、プレイオフはそういう戦いなんです。
―今年はシャッフル・オフェンスを導入したシーズンでした。まだ、頭で考えてから、という部分が大きかったのでしょうか。
それは言い訳になるのでそうは言いたくありません!
…が「頭で考えていてはダメ」というのは事実です。
バスケットボールは展開の速いスポーツなんです。
その局面、局面で最善の判断をしなくちゃいけない。
体が勝手に動くようでないとね。
―来季に向けて、ここが課題だとすると、どうやってここを鍛えるべきなのでしょう。
もちろん、選手個々にそういう意識がないとまずダメです。
それに加えて、普段の練習から球際への意識を高めていくこと、その両方が必要ですね。
これは根間(洋一AC)さんに聞いた話なんですが、沖縄のコーチングスタッフは昨年、浜松に負けた原因を球際の強さの差だと分析して、一年間ここでは負けないように、とずっと取り組んできたそうです。
そして、結果は優勝。
もちろん、それをそのままマネしたらレイクスが勝てる、というほど簡単な問題じゃないですが、その方向性は間違ってないと思います。
浜松の大口(真洋)さんや、沖縄の並里(成)は球際に強かった。
ああいう選手にならないと優勝はできないのかな、と思いましたね。
バスケットボールは華やかじゃない部分がすごく大事なスポーツでもあります。
例えば沖縄戦でも、結果としてはリバウンドをとられたとしても、僕らがオフェンスリバウンドにからんで、一つ弾くだけで、拾えなくても速攻を止めることができたと思います。
気持ちよくリバウンドをとられたら気持ちよく走られますからね。
―さて、今年はキャプテンを初めて務めたシーズンでした。そこについては。
もう、ひっそりと、みんなをはじっこから見てました(笑)
…というのは冗談ですが、経験のあるワラさんやJさんが普段からしっかり、僕の見えないところで、足りないところを補ってくれていました。
で、そこを僕も見てないけど知っていると。
そんなような状況でしたね。
シーズンは、ヘッドコーチを先頭に、みんなで優勝という目標に向かって歩いていくようなもの。
僕はそこで、一番後ろでみんなを見ながら歩くイメージですね。
後ろから見ていて「あ、こいつ、列から外れそうだな」と思ったら「ちょっと、ちょっと」と声をかけてまた列に戻す感じ(笑)
チームがうまくいっていないときは必ずありますし、選手が調子の悪いときもあります。
そんなときに食事に行ったり、2人で話をしたりしてね。
で、ごくたまに、前に出ます。
いつも前に出てると、みんなが見えないですから。
ハーフタイムで、ロッカールームで一言、というのも、たまーに言います。
普段、いつもは言いません。
―それが、シンヤ選手のやり方なんですね。
学生時代もキャプテンをしていましたけど、僕がやるときはだいたいこんな感じです。
ましてレイクスは大人のチームですし、外国人選手もいます。
「こうしろ」と押さえつけるのは無理ですし、レイクスはそうやって全員を同じ「色」にしようとするチームではない。もちろんそういうやり方のチームもあるでしょうけど、うちの(アラン・ウェストオーバー)コーチはそういうコーチじゃない。
選手それぞれの個性があって、いろんな色がある。
その色を出して、初めてチームは強くなるんです。
―来季への決意を。
来季のチームの形がまだ見えていない現時点で、なんとも言えない部分がありますが、レイクスはアランコーチによって土台、基礎といえる部分を築きつつあります。
チームとしても、個人としても、成長できた実感はある。
僕としてはとにかくもう負けたくない。
有明の舞台に立ちたい。
有明に行って、ファイナルズを目に焼き付けておこうかなともちらっと思いましたが、やっぱりやめました。
有明は、見るために行く舞台じゃない。
そこに、戦いにいく舞台なんだと思って、
これからも戦います。
応援、よろしくお願いします!
(編集後記)
シンヤからは、悔しさが伝わってきました。
ただ単純に敗れた悔しさに加え、アランコーチという確かな軸を得た今季は個人として、チームとして、確かな成長を感じながら、それゆえに優勝チームとの差もはっきりしたといいます。
昨季の終了後は「原因が多すぎて、はっきりつかめなかった」と振り返っていたシンヤにとっては明確な課題を発見したシーズンだったのかもしれません。
同じコーチングスタッフで戦う来季、どうこの課題を解決していくのか。
しかし、問題は発見できた時点ですでに、半分解決しているといいます。
シンヤが来季もキャプテンを務めるかどうかは未定ですが、この課題解決に取り組んでくれることは間違いないでしょう。
このプレイオフ特設ブログは、本エントリーをもって最終回となります。
ご愛読、ありがとうございました。
ぜひ、来季こそは、有明のファイナルズ進出、そしてレイクスの優勝をお伝えしたいと思います!
VOICE OF LAKES #31―坂井信介代表兼GM
当ブログも、あと2回を残すのみとなりました。
VOICE OF LAKES第31回は、代表兼GMの坂井信介の登場です。
GMとして、そして運営会社の社長として、今後のビジョンを中心に語ります。
―まずは、GMとしての坂井さんにお聞きします。プレイオフの結果をどのように受け止めていますか。
3年連続でカンファレンス・セミファイナル敗退。
そして、2年連続でアウェイで沖縄に敗れてしまった。
アップセット(=下位チームが上位チームを倒すこと)も可能かと思っていましたが…。
結果は昨季と同じですが、昨季以上の悔しさを感じましたね。
―原因はどのあたりにあるのでしょう。
もちろんニチィの怪我という不運は大きかったんですが、それを差し引いても沖縄との差はありました。
沖縄はたとえけが人が出ても、それをきちんと補うことができている。
フロアバランスにしても、役割分担にしても、非常に相互補完的なものを感じました。
―結果としてはその沖縄が有明のファイナルズを制して優勝しました。
これについては、素直におめでとう、と言いたいですね。
今回の優勝は、少しミラクル的な要素もあった3年前の初優勝よりも価値が高いと思うんですね。
bjリーグ7年目という局面を考えても、沖縄のようにちゃんと地域の支持を受けて、運営会社を含めたチーム力がしっかりしているチームが優勝することの意味は大きいです。
年々リーグのレベルも上がる中で、チームとして明確な方針を持ち、なおかつ独立採算でしっかりと利益を出し、チームとしても結果を出す。
沖縄は、bjリーグのチームとして、あるべき形の理想を実現しつつあるなと感じます。
―有明といえば、お隣の京都ハンナリーズが初進出を果たしました。
これは本当に悔しい。カンファレンスファイナルで有明コロシアムのコートに立つ京都を最初は直視できなかったです。
ブースターのみなさん、スポンサーのみなさん、そして関係者、チアチーム…。
有明でファイナルズを観戦しながら、みなさんを有明に連れてこれなかった悔しさを、例年以上に感じていました。
―そうですね。さて、最終結果はともかくとして、全体としてのレイクスのシーズンはどうだったのでしょう?
アラン(・ウェストオーバー)HCを迎えて、芯の通ったシステムで作ったチームの成長は感じます。
レイクス史上最多の33勝、そして9連勝できたことは確かな成果といえるでしょう。
が、その一方で、もう一歩勝ちきれなかったり、あっさり大敗、という試合もいくつかあった。
その「いくつか」を勝てなかったことが、関門なのかなと思いますね。
36勝すれば2位になれていましたが、あと3勝ができなかった。
そのおかげで、日本一のホームアドバンテージを作り出している沖縄でカンファレンス・セミファイナルを戦うことになってしまったわけですから。
―今季の結果を受けて、来季はどのような強化を考えていますか?
昨季のオフのような大きな入れ替えは考えていません。
ただもちろん、まったく同じにはならないと思います。
沖縄、浜松といったトップグループのチームに負けないフロアバランスを実現することはもちろんですが、アランHCの2年目に入るにあたって、よりHCのスタイルに合わせる必要があります。
チームディフェンスを掘り下げるというテーマもありますし、より「シャッフル」に必要な選手、勝利に貢献できる選手を集めます。
その意味ではオーソドックスなbjリーグのチーム編成とはやや異なるかもしれませんね。
あとは、滋賀レイクスターズというクラブや、滋賀という地域に対してロイヤリティ(=忠誠心)の高い選手を集めたいと常々思っています。
ブースターのみなさん、スポンサーのみなさん、そして滋賀という地域をより意識し、真の意味で共に戦って、一緒に成功を目指せる選手、というイメージですね。
「2年以内にbjリーグ制覇」という短期目標とともに中長期で安定強豪とならなければいけません。
特にライバルの京都、大阪より常に上位でいられるように努力します。
これから5年、10年の通算成績で上回れるように強い伝統を作っていきたいです。
―なるほど。さて、ここからは社長としての坂井さんにお聞きします。会社としての今シーズンは。
可もなく、不可もなく、といったところですね。
「可」だったところは、今期も単年度黒字を達成できそうなこと。
これはプレイオフをホーム開催できたことが大きいんですが、発足から4年、やっと事業の継続性が担保できてきたかな、と思います。
それから今年、ついにパートナー企業の数が300社を超えました。
ご協賛の形はいろいろですが、bjリーグではもちろん最多です。
ブースタークラブ「クラブレイクス」の会員様も2901名に増えたことも含め、特定の数社や支援者に偏った運営でなく、より多くの方に支えていただきながら戦うというわれわれの目指す形をより深められたと思います。
ただ、2期連続の黒字を達成できる見通しであることはいいのですが、コストを切り詰めた上でのギリギリトントンという状態であり、特に強化に直結するチーム運営費を増額していける収支状態ではありません。
―そのほかに、課題だったところは。
これも収支に直結するところですが、観客動員の減少ですね。
昨季と比べ、1試合平均で150人ほど減少しています。
喫緊の課題として捉えていますが、原因は複合的であり、一つではないと分析しています。
ここは興行としてのレイクスの試合をもう一度見直して、より魅力のあるものにする必要があります。
すでに来季に向けては演出面や、興行オペレーションの見直しに向けて会議を重ねています。 ゲームやその前後の演出の見直しから、興行スタッフの配置、対応、チケット価格や席種の設定、ブースタークラブのあり方など、総合的な見直しに着手していきます。
全体をレベルアップして、何度来場しても楽しんでいただけるエンタテイメント空間を作り上げていきたいです。
―来季の開幕戦をお楽しみに、ということですね。
もちろん。
ですがそれに先駆けて、9月に滋賀でプレシーズンマッチをかねたカップ戦を企画しています。
近日発表できると思いますが、bjリーグの数チームを集めた形でのカップ戦になります。
レイクスの新チームをお披露目することはもちろんですが、近隣のbjリーグブースターのみなさんや、バスケットボールファンのみなさんが集まって新シーズンを占いながら、楽しめる場にしたいですね。
―バスケットボール興行以外の関連事業としては今季は「レイクスマガジン」の創刊や「レイクス・スポーツファンド」の創設が大きなトピックでした。
まず、レイクスマガジンについてですが、他チームで見受けられるブースター向けのみのマガジンではなく、レイクスのページはあえて2ページに抑え、地域のスポーツを掘り下げるマガジンにしているのが最大の特徴です。
びわ湖毎日マラソンの特集号があったり、長浜を中心にしたアメリカン・フットボールであったり、瀬田のボートなど、滋賀ならではのスポーツの起源を掘り起こしていく企画もできつつあります。
学生だけでなく、滋賀のあらゆる世代のあらゆるスポーツに対してエールを贈る、そんな雑誌でありたいと思います。
―しかし、インターネットが情報ツールとして発展している今、なぜあえて雑誌だったのでしょうか?
記録物として残すには、やはり活字媒体なんですよ。
スポーツ雑誌でいえば「ナンバー」のような、バックナンバーに価値が出る雑誌にしたいです。
私個人のエピソードで恐縮ですが、ある音楽雑誌を20年分保管していました。
5年前にその音楽を研究しておられる大学教員の方に寄贈したところ貴重な資料だと大変喜んでいただきました。
逆の体験としては「ナショナル・ジオグラフィックマガジン」(景観、歴史などの総合雑誌として高い品質を誇る雑誌)の古い英語版バックナンバー数年分を海外の知人から譲り受けたことがありました。
その後、日本語版が創刊されたので10年単位で購読していました。いずれも実家に保管しています。
レイクスマガジンは滋賀の全46の公立図書館にも置かれているんですよ。
フリーペーパーとして採算とることには苦労しますが、なんとしてもクオリティーをあげながら継続発行していきたいですね。
―レイクス・スポーツファンドについては。
チケット収入やレイクスマガジンの広告収入からの寄付、クラブレイクス会費からの寄付などの現在の収入からの積み立て方式で今年度からすでに地域スポーツ助成を始めているのは周知のとおりです。
今後、さらなる拡大とビジョンの実現を目指してレイクス・スポーツファンドを運営する財団法人の設立を進めています。 当初は一般財団法人ですが、公共性を訴えて公益財団法人として認可受けられるように頑張りたいです。
株式会社としての滋賀レイクスターズとは別組織として個人会員、法人会員制度を作って支持を訴えて発展継続させていきたいですね。
ファンドの規模が大きくなれば、多くの県内の大会に協賛したり、我孫子智美(棒高跳び)のようなバスケットボール以外の所属選手をもっと抱えることもできます。
イメージしているのは、そうしたトップ選手を抱え、その技術や経験をスクールという形で継承する形です。
将来、そこからトップ選手を輩出できたら最高ですね。
―さて、もう一つ大きな話題を。レイクスの本拠地として専用アリーナへ向けた構想が一部メディアに掲載されました。「5年以内に」という明確な期限がついていることが話題を呼んでいます。
まだ構想段階ですが、可能だと考えています。
県内での建て替えを見込み、そこをホームアリーナ的に利用できるように行政と協議していくことも可能ですが、よりよい形として目指しているのは、設計、プランニング当初からレイクスが関わるコラボレーション形式です。
私達が必要とする設備を入れ込むことはもちろんですが、建設後の運用にいたるまでに関わる形ですね。
行政が建て、運用も条例範囲内で行うという「公設公営」の形は、近年、少し限界が見えてきているように思えます。
特に5000人規模の興行対応アリーナになると、行政が全てのリスクを負うのは無理があります。
最近主流になりつつある指定管理者制度(行政が建てた施設の運営を「指定管理者」としての民間業者に委託する制度)も、制度設計としてまだまだ不備があります。
維持運営費の捻出に四苦八苦している公営施設が多いことは周知の通りです。
われわれは、4年間で100を超える興行を手がけてきましたが、この過程で得られた運営ノウハウや、企画力もありますから、一般利用、多目的利用を含めてより現実に近く、大風呂敷にならない計画を、運営主体として提示できると考えています。
ハード・ソフトの考え方でいけば、レイクスはソフト面のシンボルとして総合型スポーツクラブとしての発展を目指し、ハード面としてはアリーナの新設を目指していくという感じですね。
―場所は…。
必然的に、湖南地区(大津市東部、草津市、守山市、栗東市、野洲市の一部などを含むエリア)になると考えています。
ここは半径数十キロメートルの間におよそ110万人が集まっているんですね。
基礎自治体の配置としては数市に分散していますが、政令指定都市に匹敵する規模です。
5000人収容の興行仕様のアリーナを作れば、滋賀県内はおろか京都まで含めても、ほとんどありません。
これを滋賀のシンボルとして作ることが大事です。
シンボルの効果は、バスケットボール興行の活性化にとどまりません。
似た規模のスポーツイベントで言えば、他スポーツの公式戦も実施ありますし、この規模ならミュージシャンのアリーナツアー誘致も可能になる。
もちろん、学生や社会人の近畿大会、全国大会レベルも誘致できる。
そうなれば滋賀の地域活性化のアイデンティティ的存在となりえますし、そのアイデンティティを確立できれば、いろんな間接効果も出てくると思います。
例えば若い世代の「地元離れ」を止められるとかですね。
―そうなると、レイクスの活動も、いよいよ県内全域を巻き込んだものになりますね。
そうです。
そこをにらんで、来季は新しいスローガンを作りたいと思います。
滋賀で活動すること、地域のために活動することを改めて謳うようなものにするつもりです。
―最後に、ブースターのみなさま、スポンサーのみなさまへのメッセージをお願いします。
来季こそは有明進出、そして優勝を目指して戦うとともに、総合型スポーツクラブとしての歩みを本格化していきます。
これまで以上に、みなさまの支えが必要になります。
ひとつになって、戦っていきましょう!
(編集後記)
GMとして、社長として2つの顔を持つ坂井。
チームとクラブ、それぞれのビジョンの実現のため、日々奔走しています。
優勝へ向けたチーム作り、地域の支持を得て活動できるスポーツクラブの構築。
多岐にわたりはじめたレイクスの活動も、みなさまの支えがあってこそ。
今回ご紹介したビジョンは、少しずつ、少しずつ前へ進んでいくと思います。
どうぞ、温かく見守っていただくとともに、ご協力くださいますように、お願いいたします!
さて、当ブログも次回がついにラストです。
ラストを飾るのは、チームを支え続けた、小川伸也キャプテンの登場です!
VOICE OF LAKES第31回は、代表兼GMの坂井信介の登場です。
GMとして、そして運営会社の社長として、今後のビジョンを中心に語ります。
―まずは、GMとしての坂井さんにお聞きします。プレイオフの結果をどのように受け止めていますか。
3年連続でカンファレンス・セミファイナル敗退。
そして、2年連続でアウェイで沖縄に敗れてしまった。
アップセット(=下位チームが上位チームを倒すこと)も可能かと思っていましたが…。
結果は昨季と同じですが、昨季以上の悔しさを感じましたね。
―原因はどのあたりにあるのでしょう。
もちろんニチィの怪我という不運は大きかったんですが、それを差し引いても沖縄との差はありました。
沖縄はたとえけが人が出ても、それをきちんと補うことができている。
フロアバランスにしても、役割分担にしても、非常に相互補完的なものを感じました。
―結果としてはその沖縄が有明のファイナルズを制して優勝しました。
これについては、素直におめでとう、と言いたいですね。
今回の優勝は、少しミラクル的な要素もあった3年前の初優勝よりも価値が高いと思うんですね。
bjリーグ7年目という局面を考えても、沖縄のようにちゃんと地域の支持を受けて、運営会社を含めたチーム力がしっかりしているチームが優勝することの意味は大きいです。
年々リーグのレベルも上がる中で、チームとして明確な方針を持ち、なおかつ独立採算でしっかりと利益を出し、チームとしても結果を出す。
沖縄は、bjリーグのチームとして、あるべき形の理想を実現しつつあるなと感じます。
―有明といえば、お隣の京都ハンナリーズが初進出を果たしました。
これは本当に悔しい。カンファレンスファイナルで有明コロシアムのコートに立つ京都を最初は直視できなかったです。
ブースターのみなさん、スポンサーのみなさん、そして関係者、チアチーム…。
有明でファイナルズを観戦しながら、みなさんを有明に連れてこれなかった悔しさを、例年以上に感じていました。
―そうですね。さて、最終結果はともかくとして、全体としてのレイクスのシーズンはどうだったのでしょう?
アラン(・ウェストオーバー)HCを迎えて、芯の通ったシステムで作ったチームの成長は感じます。
レイクス史上最多の33勝、そして9連勝できたことは確かな成果といえるでしょう。
が、その一方で、もう一歩勝ちきれなかったり、あっさり大敗、という試合もいくつかあった。
その「いくつか」を勝てなかったことが、関門なのかなと思いますね。
36勝すれば2位になれていましたが、あと3勝ができなかった。
そのおかげで、日本一のホームアドバンテージを作り出している沖縄でカンファレンス・セミファイナルを戦うことになってしまったわけですから。
―今季の結果を受けて、来季はどのような強化を考えていますか?
昨季のオフのような大きな入れ替えは考えていません。
ただもちろん、まったく同じにはならないと思います。
沖縄、浜松といったトップグループのチームに負けないフロアバランスを実現することはもちろんですが、アランHCの2年目に入るにあたって、よりHCのスタイルに合わせる必要があります。
チームディフェンスを掘り下げるというテーマもありますし、より「シャッフル」に必要な選手、勝利に貢献できる選手を集めます。
その意味ではオーソドックスなbjリーグのチーム編成とはやや異なるかもしれませんね。
あとは、滋賀レイクスターズというクラブや、滋賀という地域に対してロイヤリティ(=忠誠心)の高い選手を集めたいと常々思っています。
ブースターのみなさん、スポンサーのみなさん、そして滋賀という地域をより意識し、真の意味で共に戦って、一緒に成功を目指せる選手、というイメージですね。
「2年以内にbjリーグ制覇」という短期目標とともに中長期で安定強豪とならなければいけません。
特にライバルの京都、大阪より常に上位でいられるように努力します。
これから5年、10年の通算成績で上回れるように強い伝統を作っていきたいです。
―なるほど。さて、ここからは社長としての坂井さんにお聞きします。会社としての今シーズンは。
可もなく、不可もなく、といったところですね。
「可」だったところは、今期も単年度黒字を達成できそうなこと。
これはプレイオフをホーム開催できたことが大きいんですが、発足から4年、やっと事業の継続性が担保できてきたかな、と思います。
それから今年、ついにパートナー企業の数が300社を超えました。
ご協賛の形はいろいろですが、bjリーグではもちろん最多です。
ブースタークラブ「クラブレイクス」の会員様も2901名に増えたことも含め、特定の数社や支援者に偏った運営でなく、より多くの方に支えていただきながら戦うというわれわれの目指す形をより深められたと思います。
ただ、2期連続の黒字を達成できる見通しであることはいいのですが、コストを切り詰めた上でのギリギリトントンという状態であり、特に強化に直結するチーム運営費を増額していける収支状態ではありません。
―そのほかに、課題だったところは。
これも収支に直結するところですが、観客動員の減少ですね。
昨季と比べ、1試合平均で150人ほど減少しています。
喫緊の課題として捉えていますが、原因は複合的であり、一つではないと分析しています。
ここは興行としてのレイクスの試合をもう一度見直して、より魅力のあるものにする必要があります。
すでに来季に向けては演出面や、興行オペレーションの見直しに向けて会議を重ねています。 ゲームやその前後の演出の見直しから、興行スタッフの配置、対応、チケット価格や席種の設定、ブースタークラブのあり方など、総合的な見直しに着手していきます。
全体をレベルアップして、何度来場しても楽しんでいただけるエンタテイメント空間を作り上げていきたいです。
―来季の開幕戦をお楽しみに、ということですね。
もちろん。
ですがそれに先駆けて、9月に滋賀でプレシーズンマッチをかねたカップ戦を企画しています。
近日発表できると思いますが、bjリーグの数チームを集めた形でのカップ戦になります。
レイクスの新チームをお披露目することはもちろんですが、近隣のbjリーグブースターのみなさんや、バスケットボールファンのみなさんが集まって新シーズンを占いながら、楽しめる場にしたいですね。
―バスケットボール興行以外の関連事業としては今季は「レイクスマガジン」の創刊や「レイクス・スポーツファンド」の創設が大きなトピックでした。
まず、レイクスマガジンについてですが、他チームで見受けられるブースター向けのみのマガジンではなく、レイクスのページはあえて2ページに抑え、地域のスポーツを掘り下げるマガジンにしているのが最大の特徴です。
びわ湖毎日マラソンの特集号があったり、長浜を中心にしたアメリカン・フットボールであったり、瀬田のボートなど、滋賀ならではのスポーツの起源を掘り起こしていく企画もできつつあります。
学生だけでなく、滋賀のあらゆる世代のあらゆるスポーツに対してエールを贈る、そんな雑誌でありたいと思います。
―しかし、インターネットが情報ツールとして発展している今、なぜあえて雑誌だったのでしょうか?
記録物として残すには、やはり活字媒体なんですよ。
スポーツ雑誌でいえば「ナンバー」のような、バックナンバーに価値が出る雑誌にしたいです。
私個人のエピソードで恐縮ですが、ある音楽雑誌を20年分保管していました。
5年前にその音楽を研究しておられる大学教員の方に寄贈したところ貴重な資料だと大変喜んでいただきました。
逆の体験としては「ナショナル・ジオグラフィックマガジン」(景観、歴史などの総合雑誌として高い品質を誇る雑誌)の古い英語版バックナンバー数年分を海外の知人から譲り受けたことがありました。
その後、日本語版が創刊されたので10年単位で購読していました。いずれも実家に保管しています。
レイクスマガジンは滋賀の全46の公立図書館にも置かれているんですよ。
フリーペーパーとして採算とることには苦労しますが、なんとしてもクオリティーをあげながら継続発行していきたいですね。
―レイクス・スポーツファンドについては。
チケット収入やレイクスマガジンの広告収入からの寄付、クラブレイクス会費からの寄付などの現在の収入からの積み立て方式で今年度からすでに地域スポーツ助成を始めているのは周知のとおりです。
今後、さらなる拡大とビジョンの実現を目指してレイクス・スポーツファンドを運営する財団法人の設立を進めています。 当初は一般財団法人ですが、公共性を訴えて公益財団法人として認可受けられるように頑張りたいです。
株式会社としての滋賀レイクスターズとは別組織として個人会員、法人会員制度を作って支持を訴えて発展継続させていきたいですね。
ファンドの規模が大きくなれば、多くの県内の大会に協賛したり、我孫子智美(棒高跳び)のようなバスケットボール以外の所属選手をもっと抱えることもできます。
イメージしているのは、そうしたトップ選手を抱え、その技術や経験をスクールという形で継承する形です。
将来、そこからトップ選手を輩出できたら最高ですね。
プレイオフ・ファーストラウンド福岡戦の勝利の瞬間(滋賀県立体育館)。
レイクスのホームアリーナ中最大の県立も、収容人員は3000人規模に止まる
レイクスのホームアリーナ中最大の県立も、収容人員は3000人規模に止まる
―さて、もう一つ大きな話題を。レイクスの本拠地として専用アリーナへ向けた構想が一部メディアに掲載されました。「5年以内に」という明確な期限がついていることが話題を呼んでいます。
まだ構想段階ですが、可能だと考えています。
県内での建て替えを見込み、そこをホームアリーナ的に利用できるように行政と協議していくことも可能ですが、よりよい形として目指しているのは、設計、プランニング当初からレイクスが関わるコラボレーション形式です。
私達が必要とする設備を入れ込むことはもちろんですが、建設後の運用にいたるまでに関わる形ですね。
行政が建て、運用も条例範囲内で行うという「公設公営」の形は、近年、少し限界が見えてきているように思えます。
特に5000人規模の興行対応アリーナになると、行政が全てのリスクを負うのは無理があります。
最近主流になりつつある指定管理者制度(行政が建てた施設の運営を「指定管理者」としての民間業者に委託する制度)も、制度設計としてまだまだ不備があります。
維持運営費の捻出に四苦八苦している公営施設が多いことは周知の通りです。
われわれは、4年間で100を超える興行を手がけてきましたが、この過程で得られた運営ノウハウや、企画力もありますから、一般利用、多目的利用を含めてより現実に近く、大風呂敷にならない計画を、運営主体として提示できると考えています。
ハード・ソフトの考え方でいけば、レイクスはソフト面のシンボルとして総合型スポーツクラブとしての発展を目指し、ハード面としてはアリーナの新設を目指していくという感じですね。
―場所は…。
必然的に、湖南地区(大津市東部、草津市、守山市、栗東市、野洲市の一部などを含むエリア)になると考えています。
ここは半径数十キロメートルの間におよそ110万人が集まっているんですね。
基礎自治体の配置としては数市に分散していますが、政令指定都市に匹敵する規模です。
5000人収容の興行仕様のアリーナを作れば、滋賀県内はおろか京都まで含めても、ほとんどありません。
これを滋賀のシンボルとして作ることが大事です。
シンボルの効果は、バスケットボール興行の活性化にとどまりません。
似た規模のスポーツイベントで言えば、他スポーツの公式戦も実施ありますし、この規模ならミュージシャンのアリーナツアー誘致も可能になる。
もちろん、学生や社会人の近畿大会、全国大会レベルも誘致できる。
そうなれば滋賀の地域活性化のアイデンティティ的存在となりえますし、そのアイデンティティを確立できれば、いろんな間接効果も出てくると思います。
例えば若い世代の「地元離れ」を止められるとかですね。
―そうなると、レイクスの活動も、いよいよ県内全域を巻き込んだものになりますね。
そうです。
そこをにらんで、来季は新しいスローガンを作りたいと思います。
滋賀で活動すること、地域のために活動することを改めて謳うようなものにするつもりです。
―最後に、ブースターのみなさま、スポンサーのみなさまへのメッセージをお願いします。
来季こそは有明進出、そして優勝を目指して戦うとともに、総合型スポーツクラブとしての歩みを本格化していきます。
これまで以上に、みなさまの支えが必要になります。
ひとつになって、戦っていきましょう!
(編集後記)
GMとして、社長として2つの顔を持つ坂井。
チームとクラブ、それぞれのビジョンの実現のため、日々奔走しています。
優勝へ向けたチーム作り、地域の支持を得て活動できるスポーツクラブの構築。
多岐にわたりはじめたレイクスの活動も、みなさまの支えがあってこそ。
今回ご紹介したビジョンは、少しずつ、少しずつ前へ進んでいくと思います。
どうぞ、温かく見守っていただくとともに、ご協力くださいますように、お願いいたします!
さて、当ブログも次回がついにラストです。
ラストを飾るのは、チームを支え続けた、小川伸也キャプテンの登場です!
VOICE OF LAKES #30―根間洋一AC
VOICE OF LAKES第30回。
今回は、アラン・ウェストオーバーHCと同時に2年契約を更新した、根間洋一ACのインタビューをお伝えします!
―2年契約を結びました。その理由は。
まず、今季の悔しさを取り返したい、レイクスで優勝したいというのが一番の理由です。
指導者人生との中で、アラン・ウェストオーバーHCとの出会いが非常に大きい。
もう少し、コーチのもとで勉強したいという気持ちもあります。
そういう現場でのことがまず大前提ですが、今やっているレイクスのバスケットボールスクールを通じて、バスケットボールという競技の振興、発展に尽くしたいというのも(契約を継続する)動機付けになりましたね。
―なるほど。指導者として、2つのテーマを持っているわけですね。
スクールでの指導は、トップチームのレイクスと同じくらい大きなテーマとして取り組んできました。
ひとつのスクールを担当して指導する、というステージでしたが、スクールが今の規模(6校)に拡大するのに伴って、カリキュラムを整備したり全体を監修したりといった仕事も増えてきました。
まだまだ、各校の指導者それぞれの指導スキルという意味でも、練習メニュー、カリキュラムという意味でも、もっとステップアップしていけるし、そうしないといけない。
バスケットを指導するに当たっては、2時間、3時間といった単位で教える単発の「クリニック」というプログラムもあるんですが、スクールとして開催するからには「週1回クリニックがある」というレベルではダメなんです。
同じ練習を何回もやるなかで、継続して指導していくことの意味をより発揮していかないと。
実は、スクールで教える上でも、(アラン)コーチとの出会いは大きかったんですよ。
―といいますと?
コーチもオーストラリアでトップチームとユースチームを長く教えた経験があるから、引き出しが多いんですよ。
それから、選手に積極性を求めること。
やはり、日本の子どもというのは、悔しいときの感情表現だったり、本当のプレイの場、対人の場での声出しだったりと、バスケットに必要な要素が苦手なんですよ。
そして、積極性を求めつつ、こちら側の意図や、努力、改善を求めるポイントを具体的にして、何度も言い続ける。
コーチが今年、チームにシャッフル・オフェンスを指導するに当たっても、何度も何度も、同じことを言い続けるんですよ。
で、その言い続けたことが後半、形になってくるんです。
これはすごかった。
口をすっぱくして、言い続けることの大事さを感じましたね。
―なるほど。レイクスに話が戻ってきたのでお聞きします。カンファレンス・セミファイナル、沖縄に一歩及ばなかった点はどこだったのでしょうか。
沖縄戦の前にも言いましたが、やはりリバウンドやルーズボールなど球際の強さはすごかった。
とはいえ、本当に、大きな差はなかったです。
ちょっとした、ボタンの掛け違えなのかなだと思えるくらいに。
ただ、沖縄はラスト3分の強さがある。
レイクスとの試合でも、有明での京都戦、浜松戦でも並里(成)、(アンソニー・)マクヘンリーが個の力で膠着状態を打開していたけれど、そうできるだけの余裕がチームにある。
ああいう緊迫した場面で、確実にフィニッシュする力というか…。
それは、もちろん彼ら一人ひとりがもつ個の決定力という側面もありますけど、その決定力を局面、局面できちんと発揮できるように役割分担が徹底しているんですよ。
そこがチームの力。
たとえば京都戦で山内(盛久)が立て続けに得点したりといったことがありますけど、それもシーズン通して役割分担ができているから、あれだけ積極的にシュートを打っていけるんですよね。
ここは、4シーズンほぼ同じメンバーで戦っていることが大きいように感じますね。
悔しいのは、やはりこの沖縄に対して、アウェイで戦わなくてはならない状況を作ってしまったこと。
ラストの大阪戦で負けたのもそうですが、シーズンの序盤、中盤にもったいない試合を落とさなければ2位になるチャンスはありましたからね。
―レイクスも、来季はアランコーチ2年目です。来季のレイクスの成長、成熟について聞かせてください。
今季は戦術とか、戦い方のベースをある程度作れたと思うんです。
来季は、そこに肉付けしていくイメージですね。
オフェンスはシャッフルのレベルアップ、ディフェンスはシーズン通して共通認識のもとに遂行すること。
今年、共通認識や意識はだいぶレベルアップしたと思います。
ただまだその動きを無意識でできるレベルにはいっていないし、まだまだ過渡期です。
考えて、意識してやる、というレベルではやはり判断が遅くなるし、いざというときにその判断遅れは決定的な差になるんですよ。
プレイオフで沖縄と戦ったり、有明に行ったり、というレベルの試合になると、この差が大きくなります。
そこのところを、どうやってレベルアップを図るか、ですね。
―指導者として個人の振り返り、来季への課題は。
まずは、スカウティングの技術をもっと上げたいですね。
スカウティングした結果、ビデオを見せて説明すると「こういうチームだと、こういうポイントに対するスカウティングが要る」と指摘を受けたりしていました。
コーチの求めるレベルのスカウティングが当たり前のようにできている、という状態にしたいですね。
そして、コーチともっとコミュニケーションをとる為にも、英語力です。
練習中、突発的に「あ、この話!」というときに、まだまだ難しいですから。
あとは、若い選手の指導をもっと時間を割きたいですね。
今年、けっして充分とはいえませんでしたから。
ほかにも
できることは何かをもっと、もっと考えます。
…そのためにも、少しだけお休みをいただいて心と体を切り替えたいですね。
―ぜひ「一休み」してください。では最後に、ブースターのみなさんへメッセージを。
レイクスができて4年が過ぎ、僕が来てからも、もう2年が過ぎました。
毎年、求められるレベルが上がっているのは分かっているし、それ相応のプレッシャーも感じています。
それに来季こそは、ぜひともその期待に応えたいですね。
みなさんと一緒に有明にいって、優勝したい。
そのために、
来季もまた熱いサポートをお願いします!
(編集後記)
もしかしたら、根間ACはチームでアランコーチの影響を一番受けたのかもしれません。
HC代行を経験したあと、再びACに戻り、新しいオフェンスや指導方法を学んだ転機のシーズンだったことは間違いないでしょう。
アランコーチの指導のもと、多くを吸収したそうです。
ACとしても、スクールの指導者としても、ますます磨きのかかる根間ACの活躍に期待しましょう。
…当ブログも、あと2人のインタビューを残すのみとなりました。
来週には完結いたします。
今回は、アラン・ウェストオーバーHCと同時に2年契約を更新した、根間洋一ACのインタビューをお伝えします!
―2年契約を結びました。その理由は。
まず、今季の悔しさを取り返したい、レイクスで優勝したいというのが一番の理由です。
指導者人生との中で、アラン・ウェストオーバーHCとの出会いが非常に大きい。
もう少し、コーチのもとで勉強したいという気持ちもあります。
そういう現場でのことがまず大前提ですが、今やっているレイクスのバスケットボールスクールを通じて、バスケットボールという競技の振興、発展に尽くしたいというのも(契約を継続する)動機付けになりましたね。
―なるほど。指導者として、2つのテーマを持っているわけですね。
スクールでの指導は、トップチームのレイクスと同じくらい大きなテーマとして取り組んできました。
ひとつのスクールを担当して指導する、というステージでしたが、スクールが今の規模(6校)に拡大するのに伴って、カリキュラムを整備したり全体を監修したりといった仕事も増えてきました。
まだまだ、各校の指導者それぞれの指導スキルという意味でも、練習メニュー、カリキュラムという意味でも、もっとステップアップしていけるし、そうしないといけない。
バスケットを指導するに当たっては、2時間、3時間といった単位で教える単発の「クリニック」というプログラムもあるんですが、スクールとして開催するからには「週1回クリニックがある」というレベルではダメなんです。
同じ練習を何回もやるなかで、継続して指導していくことの意味をより発揮していかないと。
実は、スクールで教える上でも、(アラン)コーチとの出会いは大きかったんですよ。
―といいますと?
コーチもオーストラリアでトップチームとユースチームを長く教えた経験があるから、引き出しが多いんですよ。
それから、選手に積極性を求めること。
やはり、日本の子どもというのは、悔しいときの感情表現だったり、本当のプレイの場、対人の場での声出しだったりと、バスケットに必要な要素が苦手なんですよ。
そして、積極性を求めつつ、こちら側の意図や、努力、改善を求めるポイントを具体的にして、何度も言い続ける。
コーチが今年、チームにシャッフル・オフェンスを指導するに当たっても、何度も何度も、同じことを言い続けるんですよ。
で、その言い続けたことが後半、形になってくるんです。
これはすごかった。
口をすっぱくして、言い続けることの大事さを感じましたね。
―なるほど。レイクスに話が戻ってきたのでお聞きします。カンファレンス・セミファイナル、沖縄に一歩及ばなかった点はどこだったのでしょうか。
沖縄戦の前にも言いましたが、やはりリバウンドやルーズボールなど球際の強さはすごかった。
とはいえ、本当に、大きな差はなかったです。
ちょっとした、ボタンの掛け違えなのかなだと思えるくらいに。
ただ、沖縄はラスト3分の強さがある。
レイクスとの試合でも、有明での京都戦、浜松戦でも並里(成)、(アンソニー・)マクヘンリーが個の力で膠着状態を打開していたけれど、そうできるだけの余裕がチームにある。
ああいう緊迫した場面で、確実にフィニッシュする力というか…。
それは、もちろん彼ら一人ひとりがもつ個の決定力という側面もありますけど、その決定力を局面、局面できちんと発揮できるように役割分担が徹底しているんですよ。
そこがチームの力。
たとえば京都戦で山内(盛久)が立て続けに得点したりといったことがありますけど、それもシーズン通して役割分担ができているから、あれだけ積極的にシュートを打っていけるんですよね。
ここは、4シーズンほぼ同じメンバーで戦っていることが大きいように感じますね。
悔しいのは、やはりこの沖縄に対して、アウェイで戦わなくてはならない状況を作ってしまったこと。
ラストの大阪戦で負けたのもそうですが、シーズンの序盤、中盤にもったいない試合を落とさなければ2位になるチャンスはありましたからね。
―レイクスも、来季はアランコーチ2年目です。来季のレイクスの成長、成熟について聞かせてください。
今季は戦術とか、戦い方のベースをある程度作れたと思うんです。
来季は、そこに肉付けしていくイメージですね。
オフェンスはシャッフルのレベルアップ、ディフェンスはシーズン通して共通認識のもとに遂行すること。
今年、共通認識や意識はだいぶレベルアップしたと思います。
ただまだその動きを無意識でできるレベルにはいっていないし、まだまだ過渡期です。
考えて、意識してやる、というレベルではやはり判断が遅くなるし、いざというときにその判断遅れは決定的な差になるんですよ。
プレイオフで沖縄と戦ったり、有明に行ったり、というレベルの試合になると、この差が大きくなります。
そこのところを、どうやってレベルアップを図るか、ですね。
―指導者として個人の振り返り、来季への課題は。
まずは、スカウティングの技術をもっと上げたいですね。
スカウティングした結果、ビデオを見せて説明すると「こういうチームだと、こういうポイントに対するスカウティングが要る」と指摘を受けたりしていました。
コーチの求めるレベルのスカウティングが当たり前のようにできている、という状態にしたいですね。
そして、コーチともっとコミュニケーションをとる為にも、英語力です。
練習中、突発的に「あ、この話!」というときに、まだまだ難しいですから。
あとは、若い選手の指導をもっと時間を割きたいですね。
今年、けっして充分とはいえませんでしたから。
ほかにも
できることは何かをもっと、もっと考えます。
…そのためにも、少しだけお休みをいただいて心と体を切り替えたいですね。
―ぜひ「一休み」してください。では最後に、ブースターのみなさんへメッセージを。
レイクスができて4年が過ぎ、僕が来てからも、もう2年が過ぎました。
毎年、求められるレベルが上がっているのは分かっているし、それ相応のプレッシャーも感じています。
それに来季こそは、ぜひともその期待に応えたいですね。
みなさんと一緒に有明にいって、優勝したい。
そのために、
来季もまた熱いサポートをお願いします!
(編集後記)
もしかしたら、根間ACはチームでアランコーチの影響を一番受けたのかもしれません。
HC代行を経験したあと、再びACに戻り、新しいオフェンスや指導方法を学んだ転機のシーズンだったことは間違いないでしょう。
アランコーチの指導のもと、多くを吸収したそうです。
ACとしても、スクールの指導者としても、ますます磨きのかかる根間ACの活躍に期待しましょう。
…当ブログも、あと2人のインタビューを残すのみとなりました。
来週には完結いたします。
―Playoffs2012 特別パートナー一覧―
(4/27現在106社、昨季68社)
(4/27現在106社、昨季68社)
かじ直タイヤ 寺田商事 森寺眼科医院 クリエ 大戸警備保障
水口テクノス 近江ボード 大辻税理士法人 うつみスポーツ鍼灸接骨院 エージェント
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
英会話教室 ダイヤモンドヘッド
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
英会話教室 ダイヤモンドヘッド
VOICE OF LAKES #29―アラン・ウェストオーバーHC
VOICE OF LAKES第29回…の前に、ビッグニュースが飛び込んできています。
滋賀レイクスターズはアラン・ウェストオーバーHC、
ならびに根間洋一ACと2年契約を締結いたしました!
メールマガジン「From Lakes」でも予告しました通り、本日帰国したアラン・ウェストオーバーHCにインタビューしてきました!
―2年契約が決まり、来季もレイクスの指揮を執ることとなりました。
本当に嬉しいよ。
来季から2シーズン、チャンピオンを狙うチャンスをもらえたんだからね。
今日、一時帰国するけれど、また滋賀に戻ってこれると思うと嬉しいね。
―しかし、今季は悔しい敗戦でシーズンを終えることになりました。
全体を振り返れば、いいシーズンだったと言えると思う。
新しいコーチ、新しい選手、新しいシステムの1年目で33勝し、9連勝した。
チーム記録を更新できたことはひとつの成果だと、誇りに思っている。
ただやはり、シーズンの終わりは残念だったね。
―沖縄では、悔しい敗戦でした。4Qまでいい戦いをしましたが、敗れた原因はなんだったのでしょうか。
やはり、少し沖縄の大観衆、大歓声を前にナーバスになったのは否めないと思う。
4Q、シュートが入らなくなったことも、プレスに苦しんでターンオーバーしたことも、技術の問題というよりは、精神的な問題が大きいと思う。
これが来季、いい経験として我々を助けてくれることを願うね。
自信を持って臨むことが大事なんだ。
そこが、ああいう接戦で、一つ一つのプレイの差を生む。
シュートを打つにしろ、ディフェンスをするにしろ、リバウンドを取るにしろね。
ホームコートだったこともあるだろうし、同じメンバーで何年も戦っていることもあるだろうが、沖縄はずっと自信を持って戦っていた。
沖縄はファイナルまで、一貫して変わらなかった。
どんなときでも自信を持って戦うこと、そして自信を持って戦える状況を1年かけて作ること。
ホームコートアドバンテージをとることもそうだし、アウェイのビッグゲームを戦い抜ける自信をつけることもそう。
そこが、しいて言えば足りない部分だったと思うね。
―あとは、やはり故障者が痛かったですね。
もちろんだ。
(沖縄戦の初戦を欠場し、2戦目で強行復帰した)ニチィは言うまでもないが、肩を痛めたシンヤ、そしてワラも少し脚を痛めていて、万全の状態ではない選手が多かった。
でも、その状況で福岡には勝ったんだ。
あの試合も苦しかったが、よく勝ったと思う。
しかし沖縄では、福岡戦で好調だったペップのシュートが不調になり、シーズンを通してベストスコアラーだったレイも不調で、シンヤ、ワラも怪我で本調子ではなかったから、スコアが好調なのがジュリアス、岡田だけだった。
得点が2人に偏ってはやはり厳しい。
あとはやはり、もう少しファウルショット(=フリースロー)が欲しかったね。
第2戦、沖縄の得たフリースローは30本(15本成功)、我々は11本(7本成功)だ。
19本差だ。
これは大きい。
もしあと19本のフリースローがあったら、勝てていたさ(笑)
―悔しいですね。さて、来季はシャッフル・オフェンス2シーズン目となります。
1年目だから仕方ない面もあるが、今年はやはり時間がかかった。
ジュリアスの加入が9月になって、そこでまた一からやり直したりしていたから。
だが、来季は根間(AC)が最初からシャッフルを熟知した状態で臨めるし、残留したプレイヤーは一から学ぶ必要はないから、もっと準備を早められるはずだし、今季よりいい状態でシーズンインできるはずだよ。
もちろん来季の編成はこれからだし、合流のタイミングも含めてどうなるかわからないが、外国人選手も含めて8月中に開幕ロスター全員が揃って、練習がスタートできればベストだね。
あとは、若い選手にもっと試合を経験させるために、プレシーズンゲームをもう少し多くやりたいね。
―なるほど、戦力の底上げのために…。
今年のメンバーで言えば本多、伊戸、宮城、横江のような選手だ。
オーストラリアや米国では、シーズンオフの間にもいろんな短期リーグがあって、若い選手はそこでプレイするのが通例だ。そういうものが日本にもあれば、彼らのような若いプレイヤーがもっと成長できる機会が与えられるんだけどね。
ちなみに私もそこでコーチをして、コーチとしても実戦を積めた。
実戦に勝る経験はないからね。
―なるほど。オフの間はどう過ごしますか?
とても長い海外旅行を終えたからね(笑)
基本的には、家のあるメルボルンにいるつもりだよ。
ちょこちょことバスケットボールは見に行くと思うし、編成や練習について坂井(信介)GMや根間とも会議を続けていくけどね。
―今シーズン、初めての日本で不慣れな生活の中、本当にお疲れ様でした。最後に、レイクスブースターにメッセージをお願いします。
初めての体験をたくさんしたが、楽しい1年だったよ。
レイクスブースターのみなさんには、温かく迎えてもらえて本当に感謝している。
チームを最後まで信じてくれて、沖縄にもあんなに来てくれた。
みなさんを有明に連れて行きたかった。
幸運にも、私はもう一度そのチャンスがもらえた。
来季も、優勝を目指して
みなさんと共に戦うのが楽しみだよ!
(編集後記)
アランコーチ招聘から始まった今シーズン。
コーチと共に歩んだレイクスは、昨年よりも確かな成長を見せました。
どんなときでも変わらないコーチが率いた今シーズンのレイクスには、いつも「あるべき姿」が明確にイメージできていました。
いつも明快に、勝因も、敗因も語ってくれました。
シャッフル・オフェンスももちろんそうですが、コーチがそれ以上に追求したのは、毎日のように唱えていた「STAY TOGETHER」、「STICK TOGETHER」といった言葉に集約される、チームがひとつになって戦う姿でした。
来季のアランコーチにますます期待ですね!
この日、アランコーチの見送りには全員を見送ってきたワラ、シンヤを始め根間AC、ジュンペイ、シゲ、高畠練習生も駆けつけました!アランコーチとチームを支えてくださったジェニー夫人も含めて記念撮影。
空港に向かう電車でお別れし「来季もよろしくお願いします、コーチ!」というと、「もちろんだよ!」と満面の笑みを返してくれました!
滋賀レイクスターズはアラン・ウェストオーバーHC、
ならびに根間洋一ACと2年契約を締結いたしました!
メールマガジン「From Lakes」でも予告しました通り、本日帰国したアラン・ウェストオーバーHCにインタビューしてきました!
―2年契約が決まり、来季もレイクスの指揮を執ることとなりました。
本当に嬉しいよ。
来季から2シーズン、チャンピオンを狙うチャンスをもらえたんだからね。
今日、一時帰国するけれど、また滋賀に戻ってこれると思うと嬉しいね。
―しかし、今季は悔しい敗戦でシーズンを終えることになりました。
全体を振り返れば、いいシーズンだったと言えると思う。
新しいコーチ、新しい選手、新しいシステムの1年目で33勝し、9連勝した。
チーム記録を更新できたことはひとつの成果だと、誇りに思っている。
ただやはり、シーズンの終わりは残念だったね。
―沖縄では、悔しい敗戦でした。4Qまでいい戦いをしましたが、敗れた原因はなんだったのでしょうか。
やはり、少し沖縄の大観衆、大歓声を前にナーバスになったのは否めないと思う。
4Q、シュートが入らなくなったことも、プレスに苦しんでターンオーバーしたことも、技術の問題というよりは、精神的な問題が大きいと思う。
これが来季、いい経験として我々を助けてくれることを願うね。
自信を持って臨むことが大事なんだ。
そこが、ああいう接戦で、一つ一つのプレイの差を生む。
シュートを打つにしろ、ディフェンスをするにしろ、リバウンドを取るにしろね。
ホームコートだったこともあるだろうし、同じメンバーで何年も戦っていることもあるだろうが、沖縄はずっと自信を持って戦っていた。
沖縄はファイナルまで、一貫して変わらなかった。
どんなときでも自信を持って戦うこと、そして自信を持って戦える状況を1年かけて作ること。
ホームコートアドバンテージをとることもそうだし、アウェイのビッグゲームを戦い抜ける自信をつけることもそう。
そこが、しいて言えば足りない部分だったと思うね。
―あとは、やはり故障者が痛かったですね。
もちろんだ。
(沖縄戦の初戦を欠場し、2戦目で強行復帰した)ニチィは言うまでもないが、肩を痛めたシンヤ、そしてワラも少し脚を痛めていて、万全の状態ではない選手が多かった。
でも、その状況で福岡には勝ったんだ。
あの試合も苦しかったが、よく勝ったと思う。
しかし沖縄では、福岡戦で好調だったペップのシュートが不調になり、シーズンを通してベストスコアラーだったレイも不調で、シンヤ、ワラも怪我で本調子ではなかったから、スコアが好調なのがジュリアス、岡田だけだった。
得点が2人に偏ってはやはり厳しい。
あとはやはり、もう少しファウルショット(=フリースロー)が欲しかったね。
第2戦、沖縄の得たフリースローは30本(15本成功)、我々は11本(7本成功)だ。
19本差だ。
これは大きい。
もしあと19本のフリースローがあったら、勝てていたさ(笑)
―悔しいですね。さて、来季はシャッフル・オフェンス2シーズン目となります。
1年目だから仕方ない面もあるが、今年はやはり時間がかかった。
ジュリアスの加入が9月になって、そこでまた一からやり直したりしていたから。
だが、来季は根間(AC)が最初からシャッフルを熟知した状態で臨めるし、残留したプレイヤーは一から学ぶ必要はないから、もっと準備を早められるはずだし、今季よりいい状態でシーズンインできるはずだよ。
もちろん来季の編成はこれからだし、合流のタイミングも含めてどうなるかわからないが、外国人選手も含めて8月中に開幕ロスター全員が揃って、練習がスタートできればベストだね。
あとは、若い選手にもっと試合を経験させるために、プレシーズンゲームをもう少し多くやりたいね。
―なるほど、戦力の底上げのために…。
今年のメンバーで言えば本多、伊戸、宮城、横江のような選手だ。
オーストラリアや米国では、シーズンオフの間にもいろんな短期リーグがあって、若い選手はそこでプレイするのが通例だ。そういうものが日本にもあれば、彼らのような若いプレイヤーがもっと成長できる機会が与えられるんだけどね。
ちなみに私もそこでコーチをして、コーチとしても実戦を積めた。
実戦に勝る経験はないからね。
―なるほど。オフの間はどう過ごしますか?
とても長い海外旅行を終えたからね(笑)
基本的には、家のあるメルボルンにいるつもりだよ。
ちょこちょことバスケットボールは見に行くと思うし、編成や練習について坂井(信介)GMや根間とも会議を続けていくけどね。
―今シーズン、初めての日本で不慣れな生活の中、本当にお疲れ様でした。最後に、レイクスブースターにメッセージをお願いします。
初めての体験をたくさんしたが、楽しい1年だったよ。
レイクスブースターのみなさんには、温かく迎えてもらえて本当に感謝している。
チームを最後まで信じてくれて、沖縄にもあんなに来てくれた。
みなさんを有明に連れて行きたかった。
幸運にも、私はもう一度そのチャンスがもらえた。
来季も、優勝を目指して
みなさんと共に戦うのが楽しみだよ!
(編集後記)
アランコーチ招聘から始まった今シーズン。
コーチと共に歩んだレイクスは、昨年よりも確かな成長を見せました。
どんなときでも変わらないコーチが率いた今シーズンのレイクスには、いつも「あるべき姿」が明確にイメージできていました。
いつも明快に、勝因も、敗因も語ってくれました。
シャッフル・オフェンスももちろんそうですが、コーチがそれ以上に追求したのは、毎日のように唱えていた「STAY TOGETHER」、「STICK TOGETHER」といった言葉に集約される、チームがひとつになって戦う姿でした。
来季のアランコーチにますます期待ですね!
この日、アランコーチの見送りには全員を見送ってきたワラ、シンヤを始め根間AC、ジュンペイ、シゲ、高畠練習生も駆けつけました!アランコーチとチームを支えてくださったジェニー夫人も含めて記念撮影。
空港に向かう電車でお別れし「来季もよろしくお願いします、コーチ!」というと、「もちろんだよ!」と満面の笑みを返してくれました!
―Playoffs2012 特別パートナー一覧―
(4/27現在106社、昨季68社)
(4/27現在106社、昨季68社)
かじ直タイヤ 寺田商事 森寺眼科医院 クリエ 大戸警備保障
水口テクノス 近江ボード 大辻税理士法人 うつみスポーツ鍼灸接骨院 エージェント
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
英会話教室 ダイヤモンドヘッド
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
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VOICE OF LAKES #28―ブライアント・マークソン
有明ではレイクスを破った沖縄がbjリーグ制覇を成し遂げましたね。
ついつい、4Q途中まで追い詰める姿を見ると「レイクスもあそこまではいったんだ」と思ってしまいますね。
しかし、結局最後まで沖縄の4Qの強さ、試合巧者ぶりは崩れませんでしたね。
さて、当ブログの外国人選手ご挨拶シリーズ最終回。
今回はBの登場です!
―今シーズンはどんなシーズンでしたか。
シーズン途中からの加入はもちろん簡単ではなかった。
システムになじむのに時間がかかったしね。
だが、滋賀で過ごした4ヶ月はすばらしいものだったよ。
沖縄で勝って、有明にいければよかったんだけどね。
―どこが素晴らしかったですか。
そりゃあもう、来たときからすごく温かい歓迎を受けたからね。
前にも話したけど、前に所属したイスラエルでは全てがビジネスだった。
プレイもビジネスだし、観客もどこかビジネスライクだった。
でもこのチームはそうではない。
愛や情熱、仲間意識といったものでこのチーム、クラブは構成されている。
そういうものを求めていたから、すごく楽しかったよ。
来季、バスケットボールをプレイするかどうかはまだ決めていないんだけど、もしプレイしないことになったら、間違いなくこの滋賀での体験をなつかしく、恋しく思うだろうね。
今日にしたって、ワラやシンヤが見送りに来てくれるんだから。
―オフシーズンは何を?
ちょっと修士課程の勉強をするために、夏には短い間だけど大学に行くことにしているんだ。
とりあえず決まっているのはそんなところだけど、アメリカでの仕事もあるし、少し忙しいかな。
―なるほど。レイクスブースターにメッセージをお願いします。
本当に素晴らしい体験をさせてくれてありがとう。
みなさんが応援してくれる歓声や、
試合後の一つ一つの交流が、
僕にとってはすごく嬉しく、楽しい経験だった。
本当にありがとう!
(編集後記)
ペップもそうですが、ある意味ではペップ以上に人懐っこく、陽気なキャラクターのB。
カリフォルニア生まれらしく、いつも笑顔を絶やさない選手でした。
チーム愛も本当に強く、プレイオフTシャツを日常の移動着として一番愛用していたのもBでした。
本当にいいディフェンスを見せ、Bのスティールを起点に、速攻からイージーバスケットを見せることもしばしばでした。
彼がいなかったら、9連勝を支えた2Qはなかったでしょう。
沖縄戦では3Qに勝負をつなぐブザービーターの3Pを決めてくれるなど、勝負強さも随所に見せてくれました。
この日もワラ、シンヤが見送りに。
来季はプレイすることそのものが未定とのことですが、またぜひ、あの力強いディフェンスを見せてほしいですね!
ついつい、4Q途中まで追い詰める姿を見ると「レイクスもあそこまではいったんだ」と思ってしまいますね。
しかし、結局最後まで沖縄の4Qの強さ、試合巧者ぶりは崩れませんでしたね。
さて、当ブログの外国人選手ご挨拶シリーズ最終回。
今回はBの登場です!
―今シーズンはどんなシーズンでしたか。
シーズン途中からの加入はもちろん簡単ではなかった。
システムになじむのに時間がかかったしね。
だが、滋賀で過ごした4ヶ月はすばらしいものだったよ。
沖縄で勝って、有明にいければよかったんだけどね。
―どこが素晴らしかったですか。
そりゃあもう、来たときからすごく温かい歓迎を受けたからね。
前にも話したけど、前に所属したイスラエルでは全てがビジネスだった。
プレイもビジネスだし、観客もどこかビジネスライクだった。
でもこのチームはそうではない。
愛や情熱、仲間意識といったものでこのチーム、クラブは構成されている。
そういうものを求めていたから、すごく楽しかったよ。
来季、バスケットボールをプレイするかどうかはまだ決めていないんだけど、もしプレイしないことになったら、間違いなくこの滋賀での体験をなつかしく、恋しく思うだろうね。
今日にしたって、ワラやシンヤが見送りに来てくれるんだから。
―オフシーズンは何を?
ちょっと修士課程の勉強をするために、夏には短い間だけど大学に行くことにしているんだ。
とりあえず決まっているのはそんなところだけど、アメリカでの仕事もあるし、少し忙しいかな。
―なるほど。レイクスブースターにメッセージをお願いします。
本当に素晴らしい体験をさせてくれてありがとう。
みなさんが応援してくれる歓声や、
試合後の一つ一つの交流が、
僕にとってはすごく嬉しく、楽しい経験だった。
本当にありがとう!
(編集後記)
ペップもそうですが、ある意味ではペップ以上に人懐っこく、陽気なキャラクターのB。
カリフォルニア生まれらしく、いつも笑顔を絶やさない選手でした。
チーム愛も本当に強く、プレイオフTシャツを日常の移動着として一番愛用していたのもBでした。
本当にいいディフェンスを見せ、Bのスティールを起点に、速攻からイージーバスケットを見せることもしばしばでした。
彼がいなかったら、9連勝を支えた2Qはなかったでしょう。
沖縄戦では3Qに勝負をつなぐブザービーターの3Pを決めてくれるなど、勝負強さも随所に見せてくれました。
この日もワラ、シンヤが見送りに。
来季はプレイすることそのものが未定とのことですが、またぜひ、あの力強いディフェンスを見せてほしいですね!
―Playoffs2012 特別パートナー一覧―
(4/27現在106社、昨季68社)
(4/27現在106社、昨季68社)
かじ直タイヤ 寺田商事 森寺眼科医院 クリエ 大戸警備保障
水口テクノス 近江ボード 大辻税理士法人 うつみスポーツ鍼灸接骨院 エージェント
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
英会話教室 ダイヤモンドヘッド
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
英会話教室 ダイヤモンドヘッド