VOICE OF LAKES #21―石坂美彦アスレティックトレーナー
VOICE OF LAKES第21回。
今回は、石坂美彦アスレティックトレーナーのインタビューをお送りします。
今季も、いろんな怪我がありました。
しかし、石坂トレーナーは辛抱強く、レイクスの選手のケアを続けてきました。
選手からの信頼ももちろん厚いですし、アラン・ウェストオーバーHCは「イシがいるからチームがプレイできる」と高く評価しています。
そんな石坂トレーナーに、気になる現在の選手の故障状況や、今シーズンを振り返ってもらいました。

―今一番気になるのは、現在の怪我の状況です。
シンヤの左肩はまだ痛みはある角度があるけれど、ある程度普通にプレイできています。
福岡戦は直後でしたから、痛み止めを打ちましたが、沖縄戦ではその必要もないと思います。
Bですが、MRI検査の結果、少しヒザうらの靭帯が過伸展をしていた状態だったので、プレイしたあとに多少の引っ張り感があるだけでしたので、プレイできると思います。
ニチィはまだ微妙です。
ただ、あれだけの捻挫をしていながら、もう松葉杖なしで歩けている。
これ自体、かなり驚異的な回復といえます。
現時点で出場は厳しいですが、ギリギリまで、やれる治療をしていきます。
ただ、彼の得意なターンの軸足である右足を怪我しているので、出られたとしてもプレイに影響はあるでしょうね。
―なんとかお願いします!さて、今年はどんなシーズンでしたか?
まあ、怪我の多いシーズンでしたね。
トレーナー人生、最多かも知れません(苦笑)
まず、Jが左ヒザに大きな怪我をしました。
あれは参りましたね。
埼玉時代から付き合いが長いので、彼の体はよく知っているんですが、右ひざをよく怪我していて、左はまったく問題なかったんですね。
それで、合流後いきなりの怪我。
ちょっと面食らいましたね。
そこからシンヤ、ワラが肉離れをやって、ユウも捻挫をして、ジュンペイが鼻を怪我した。
シーズンに入ってからも、シンヤが足首を怪我して、ニチィが11月に捻挫をした。
12月にユウが打撲をして、1月にはペップが右ふくらはぎの肉離れ…。
そしてここにきての3人の怪我。
いつも、怪我の状態や処置を書いている手帳があるんですが、例年は2冊ですけど、今年はもう8冊目。
レイクスの場合は、メディカルスタッフにも恵まれているので、処置をしっかりするから、それだけ書くことが多い、ということもあるんですけどね。
―チームドクターの後藤匡司先生(琵琶湖大橋病院)をはじめ…。
そうです。
レイクスは本当に恵まれていると思います。
トレーナーではどうにもできない領域は、結構多いですからね。
レントゲンや、MRIといった大きな処置も、後藤先生がすぐに何とかしてくれる。
いろんなチームにいましたけど、全部のチームがこういう状況じゃないんです。
高速に乗って一時間半のところにチームドクターのいる病院があったり、急を要していても、スポーツ選手だからといって優先してもらえない場合がありました。
2/19富山戦で、デビン・サーシー選手が頚椎損傷で倒れたときも、後藤先生がしっかり処置をしてくれましたし、首を固定する道具も持っていてくださったから、彼はあの程度ですんで、今ではまた試合に出ていますからね。
チームに経験豊かなメディカルスタッフがいることが、どれだけ大事かということです。

―石坂さんのトレーナー経験は、三菱電機(JBL)から始まったんですよね。
三菱で7年、そのあとWJBL日立で3年。
そのあと、一度バスケットボールを離れましたが、三菱時代のつながりで富山のトレーナー、埼玉のトレーナーをやりました。
そのあと、レイクスにきたのは富山時代の根間ACや、シンヤがいたのがきっかけでしたね。
やはり、この世界、経歴だけではわからないことが多いので、一緒に仕事をした仲間からの紹介を受ける形がすごく多いですね。
駆け出しのころは、トレーニングメニューの組み立てと、体のケアを両方勉強しながらやっていましたね。
―怪我をしないためのトレーニングと、怪我をしてからのケア。どっちも大事だとは思うのですが、こうしたプロのバスケットボールチームの場合は、どちらに比重がおかれるのでしょう?
これは完全に、時期によりますね。
7月、8月といったシーズン前の時期は、トレーニングが中心です。
開幕してからは、試合を想定した練習が大半を占めるので、ケアのほうが比重が高くなります。
難しいのは、選手の体の特性をつかみながら、になることですね。
―選手個々で、かなり体の特徴が違うと。
特定の筋肉が硬い、やわらかい、というのは本当に選手によって違います。
例えばJのように、付き合いが長い選手だと、ある程度の傷みがあっても、「このくらいはプレイに支障がない」あるいは「この痛がりようではプレイさせられない」というのがわかるし、もともと持病がある選手、例えばヒザに痛みがあるとか、腰に持病があるとかであれば、ある程度の分析ができる。
ただ、急にどこかが痛くなる場合があります。
そこは、探ってみる必要がありますね。
この筋肉にねじれがないかとか、関節がゆるいとか、あればそれはいつから生まれたのかとか。
体質、癖、ゲーム中に原因があったか。
そういうものを探っていく作業になります。
―なるほど。長いシーズンを乗り切ってプレイオフ、という今、何ができるんでしょう。
もちろん、ケアをいつも以上に、ということもありますが、こちらでやれることにも限界があります。
あとは、選手がどれだけ自分自身で体に気を遣うかにかかっている。
例えば、睡眠も大事な要素です。
寝るべき時間に寝ないと、やはり疲労は残りますからね。

―今週、何とか沖縄に勝ちたいですね。
勝ちたい!
これまでbjリーグでプレイオフには出られなかったですから、今こうやって強いチームで、プレイオフに出られるところで仕事していること、今こうやってどうニチィを出場できる状態にするか悩んでいることも含めて楽しいです。
ホントは、僕らトレーナーはヒマなほうが、怪我が少ないってことですからいいんですけどね(笑)
昨年は、有明のファイナルをいっしょにトレーニングしてたJの家で見てましたからね…。
個人的には、沖縄に勝てば、勢いが出て一気にいけそうな気がしてるんです。
カンファレンスファイナルで、大阪だろうと、京都だろうと勝てるような気がしてます。
チームも、会社もがんばってる。
だから勝ちたいし、有明に行きたいです!
全力を尽くしますよ!
(編集後記)
経験豊富なトレーナーの石坂さんがいるから、レイクスの選手たちは安心してプレイができます。
試合前夜はいつもケアを求める選手が、ホテルの石坂さんの部屋に来るといいます。
ベストの状態で選手が戦えるとは限りません。
ですが、石坂さんがいる限り、そのときのベストへ持っていく最善は尽くせる。
そんな頼もしいトレーナーなのです。
それではみなさま、ファイナルで。
…明日、チームは沖縄に出発します!

今回は、石坂美彦アスレティックトレーナーのインタビューをお送りします。
今季も、いろんな怪我がありました。
しかし、石坂トレーナーは辛抱強く、レイクスの選手のケアを続けてきました。
選手からの信頼ももちろん厚いですし、アラン・ウェストオーバーHCは「イシがいるからチームがプレイできる」と高く評価しています。
そんな石坂トレーナーに、気になる現在の選手の故障状況や、今シーズンを振り返ってもらいました。
―今一番気になるのは、現在の怪我の状況です。
シンヤの左肩はまだ痛みはある角度があるけれど、ある程度普通にプレイできています。
福岡戦は直後でしたから、痛み止めを打ちましたが、沖縄戦ではその必要もないと思います。
Bですが、MRI検査の結果、少しヒザうらの靭帯が過伸展をしていた状態だったので、プレイしたあとに多少の引っ張り感があるだけでしたので、プレイできると思います。
ニチィはまだ微妙です。
ただ、あれだけの捻挫をしていながら、もう松葉杖なしで歩けている。
これ自体、かなり驚異的な回復といえます。
現時点で出場は厳しいですが、ギリギリまで、やれる治療をしていきます。
ただ、彼の得意なターンの軸足である右足を怪我しているので、出られたとしてもプレイに影響はあるでしょうね。
―なんとかお願いします!さて、今年はどんなシーズンでしたか?
まあ、怪我の多いシーズンでしたね。
トレーナー人生、最多かも知れません(苦笑)
まず、Jが左ヒザに大きな怪我をしました。
あれは参りましたね。
埼玉時代から付き合いが長いので、彼の体はよく知っているんですが、右ひざをよく怪我していて、左はまったく問題なかったんですね。
それで、合流後いきなりの怪我。
ちょっと面食らいましたね。
そこからシンヤ、ワラが肉離れをやって、ユウも捻挫をして、ジュンペイが鼻を怪我した。
シーズンに入ってからも、シンヤが足首を怪我して、ニチィが11月に捻挫をした。
12月にユウが打撲をして、1月にはペップが右ふくらはぎの肉離れ…。
そしてここにきての3人の怪我。
いつも、怪我の状態や処置を書いている手帳があるんですが、例年は2冊ですけど、今年はもう8冊目。
レイクスの場合は、メディカルスタッフにも恵まれているので、処置をしっかりするから、それだけ書くことが多い、ということもあるんですけどね。
―チームドクターの後藤匡司先生(琵琶湖大橋病院)をはじめ…。
そうです。
レイクスは本当に恵まれていると思います。
トレーナーではどうにもできない領域は、結構多いですからね。
レントゲンや、MRIといった大きな処置も、後藤先生がすぐに何とかしてくれる。
いろんなチームにいましたけど、全部のチームがこういう状況じゃないんです。
高速に乗って一時間半のところにチームドクターのいる病院があったり、急を要していても、スポーツ選手だからといって優先してもらえない場合がありました。
2/19富山戦で、デビン・サーシー選手が頚椎損傷で倒れたときも、後藤先生がしっかり処置をしてくれましたし、首を固定する道具も持っていてくださったから、彼はあの程度ですんで、今ではまた試合に出ていますからね。
チームに経験豊かなメディカルスタッフがいることが、どれだけ大事かということです。
―石坂さんのトレーナー経験は、三菱電機(JBL)から始まったんですよね。
三菱で7年、そのあとWJBL日立で3年。
そのあと、一度バスケットボールを離れましたが、三菱時代のつながりで富山のトレーナー、埼玉のトレーナーをやりました。
そのあと、レイクスにきたのは富山時代の根間ACや、シンヤがいたのがきっかけでしたね。
やはり、この世界、経歴だけではわからないことが多いので、一緒に仕事をした仲間からの紹介を受ける形がすごく多いですね。
駆け出しのころは、トレーニングメニューの組み立てと、体のケアを両方勉強しながらやっていましたね。
―怪我をしないためのトレーニングと、怪我をしてからのケア。どっちも大事だとは思うのですが、こうしたプロのバスケットボールチームの場合は、どちらに比重がおかれるのでしょう?
これは完全に、時期によりますね。
7月、8月といったシーズン前の時期は、トレーニングが中心です。
開幕してからは、試合を想定した練習が大半を占めるので、ケアのほうが比重が高くなります。
難しいのは、選手の体の特性をつかみながら、になることですね。
―選手個々で、かなり体の特徴が違うと。
特定の筋肉が硬い、やわらかい、というのは本当に選手によって違います。
例えばJのように、付き合いが長い選手だと、ある程度の傷みがあっても、「このくらいはプレイに支障がない」あるいは「この痛がりようではプレイさせられない」というのがわかるし、もともと持病がある選手、例えばヒザに痛みがあるとか、腰に持病があるとかであれば、ある程度の分析ができる。
ただ、急にどこかが痛くなる場合があります。
そこは、探ってみる必要がありますね。
この筋肉にねじれがないかとか、関節がゆるいとか、あればそれはいつから生まれたのかとか。
体質、癖、ゲーム中に原因があったか。
そういうものを探っていく作業になります。
―なるほど。長いシーズンを乗り切ってプレイオフ、という今、何ができるんでしょう。
もちろん、ケアをいつも以上に、ということもありますが、こちらでやれることにも限界があります。
あとは、選手がどれだけ自分自身で体に気を遣うかにかかっている。
例えば、睡眠も大事な要素です。
寝るべき時間に寝ないと、やはり疲労は残りますからね。
―今週、何とか沖縄に勝ちたいですね。
勝ちたい!
これまでbjリーグでプレイオフには出られなかったですから、今こうやって強いチームで、プレイオフに出られるところで仕事していること、今こうやってどうニチィを出場できる状態にするか悩んでいることも含めて楽しいです。
ホントは、僕らトレーナーはヒマなほうが、怪我が少ないってことですからいいんですけどね(笑)
昨年は、有明のファイナルをいっしょにトレーニングしてたJの家で見てましたからね…。
個人的には、沖縄に勝てば、勢いが出て一気にいけそうな気がしてるんです。
カンファレンスファイナルで、大阪だろうと、京都だろうと勝てるような気がしてます。
チームも、会社もがんばってる。
だから勝ちたいし、有明に行きたいです!
全力を尽くしますよ!
(編集後記)
経験豊富なトレーナーの石坂さんがいるから、レイクスの選手たちは安心してプレイができます。
試合前夜はいつもケアを求める選手が、ホテルの石坂さんの部屋に来るといいます。
ベストの状態で選手が戦えるとは限りません。
ですが、石坂さんがいる限り、そのときのベストへ持っていく最善は尽くせる。
そんな頼もしいトレーナーなのです。
それではみなさま、ファイナルで。
…明日、チームは沖縄に出発します!
―Playoffs2012 特別パートナー一覧―
(4/27現在106社、昨季68社)
(4/27現在106社、昨季68社)

かじ直タイヤ 寺田商事 森寺眼科医院 クリエ 大戸警備保障
水口テクノス 近江ボード 大辻税理士法人 うつみスポーツ鍼灸接骨院 エージェント
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
英会話教室 ダイヤモンドヘッド
マルニ 富山歯科医院 らっく介護サービス 全労済滋賀県本部 S.O.W.
ステーキキッチン ボストンコモン 湖南司法書士事務所 カワカツ ARMS
リビングアンドヘルス エーデルマン ヤマコン展装 ジェイジェイエフ
上原フォートスタジオ 幸弘設備 中村勇工務店 ハピトレ整体スタジオ ここ・から
エナジープラス カイロプラクティック院 守山新聞センター 中部ペプシコーラ販売
大新建設 ランバー拓 月の輪自動車教習所 清原 あたか飯店 大津創寫館
守建設 八田スポーツカイロプラクティック ヒロセ SHIMADA エールコーポレーション
焼肉れすとらん 平和亭 西友商店 いわまの甜水 大津給食センター
クレープリー・クランデール フラワーデザインコスモス 山本花店 ヤススポーツ
竹仁興産 皇子山動物病院 BORERO 松喜屋 ニシオカ ム-ヴ
英会話教室 ダイヤモンドヘッド